いよいよ本格的な猛暑到来! 室内の暑さ対策について熱中症の専門家に聞きました 「暑さを感じにくい高齢者のエアコン使用控えに要注意!」 節電にも気を付けながら快適で健康に過ごす「上手なエアコンの使い方」を紹介

今年は、6月下旬から7月上旬にかけて連続的な猛暑日を記録し、異例の暑さとなりました。

戻り梅雨や台風等の不安定な天気を経て、いよいよ本格的な猛暑が到来しています。厳しい暑さでエアコンの使用が欠かせなくなる一方で、電気代の値上げに加えて電力需給ひっ迫も懸念されています。こうした中、節電のため無理をしてエアコンの使用を控えると、熱中症を引き起こすリスクが高まることが考えられます。そこで、熱中症の専門家である帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター長・三宅康史先生に、特にエアコンの使用を控える傾向にある高齢者にとってのエアコンの重要性についてお話を伺いました。また、エアコンの使用を我慢せず、節電も意識しながら快適で健康的に過ごすための「上手なエアコンの使い方」についてもご紹介します。

高齢者は、基礎代謝の低下とともに暑さを感じにくくなる猛暑日・熱帯夜が続く8月はエアコンを適切に使ってください
人は年齢と共に基礎代謝が下がり、暑さを感じる感覚器の機能も低下していきます。このため高齢者は、若者と比べて暑さを感じにくく、同時に、冷房による寒さを感じやすくなります。エアコンを使うことに消極的な高齢者が多いのは、このような身体機能的な変化があるからです。さらに今年は節電要請もあり、いつも以上にエアコンの使用を控えるケースも考えられますが、高齢者は命の危険につながりかねないので、適切にエアコンを使ってください。
また、今年の7月は、中旬から戻り梅雨のような天候不順が続いたこともあり、猛暑日や熱帯夜が何日も連続するようなことはなく、日中の厳しい暑さで身体に疲労が蓄積しても、気温の下がる夜の間に自律神経がリセットされ翌日に備えることができていました。しかし、これから8月に入ると、猛暑日や熱帯夜が続きます。エアコンを使わないでいると、身体や自律神経が休まる暇がなく疲労が蓄積し、熱中症のリスクも高まります。本格的な猛暑が到来する8月以降の時期は、猛暑日だけでなく、熱帯夜にも注意しながらエアコンを積極的に使って、熱中症のリスクから身を守ることを心掛けてください。

三宅康史先生三宅康史先生

【プロフィール】
三宅 康史(みやけ・やすふみ) 先生
帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長・帝京大学医学部救急医学講座教授。1985年東京医科歯科大学医学部卒業。さいたま赤十字病院救命救急センター長、昭和大学医学部教授などを経て、2016年より現職。日本救急医学会専門医・指導医・評議員、日本集中治療医学会専門医・評議員など。

高齢者に限らず、今年は省エネ・節電のために夏場のエアコン使用を我慢しようと思うことがある」と回答した人は、約6割!
熱中症による死亡数は多い年で1000人を超え、約8割が65歳以上の高齢者と言われています。また、屋内で熱中症により亡くなった方の9割がエアコンを使用していなかったという調査結果もあります※1。
当社が今年の4月に65歳以上の高齢家族がいるご家庭を対象に行った意識調査によると※2、高齢家族の40.8%が夏場のエアコンの使用を控える傾向があることが分かりました。体感だけで判断せず温湿度計で室内の状態をチェックすることやエアコンを適切に使うことを、高齢者の方々に呼び掛けることも大切となっています。さらには、当社が今年の6月に実施した意識調査によると※3、節電意識の高まりからか、高齢者に限らず「省エネ・節電のために夏場のエアコン使用を我慢しようと思うことがある」と回答した人は約6割(64.7%)と、半数以上にもおよぶ結果となりました。
エアコンによる暑さ対策が欠かせない中で、当社は、ご家庭で今日から手軽に取り組めるエアコンの上手な使い方や節電のヒントをご紹介しています。これらも参考に、この夏を無理なく、快適に、上手に乗り切っていただきたいと考えています。

65歳以上の高齢家族が夏場にエアコンの使用を控える傾向65歳以上の高齢家族が夏場にエアコンの使用を控える傾向

省エネ・節電のために夏場のエアコン使用を我慢する傾向省エネ・節電のために夏場のエアコン使用を我慢する傾向

 

  1. 東京都監察医務院「令和2年夏の熱中症死亡者の状況」https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kansatsu/oshirase/R02-heatstroke-sokuhou.html
  2. 【ニュースレター】「5月5日の「エアコンの日」にあわせて、エアコンの試運転を呼びかけ「コロナ禍における家電製品の使用実態と意識変化の調査」を実施」https://www.daikin.co.jp/press/2022/20220426
  3. 【ニュースレター】「夏場におけるエアコンの電力消費と節電に関する意識調査を実施 電気代上昇・電力ひっ迫の夏、 9割の人が「省エネ・節電に積極的に取り組みたい」」https://www.daikin.co.jp/press/2022/20220609
  • 節電しながら快適に過ごす上手なエアコンの使い方

フィルターを一年間掃除しないと、約25%も電気代がアップ

フィルタ掃除の有無による消費電力の比較フィルタ掃除の有無による消費電力の比較

 エアコンの冷房運転は、室内機が周囲の空気を吸い込み、室内機の中で冷やしてから室内に戻すことで室温をコントロールしています。室内機の中にあるフィルターは、室内機が取り込む空気の中に漂うホコリを止める役割をしています。フィルターにホコリが堆積すると、室内機を通り冷やされる空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分、無駄な電力の消費につながります。そのため、2週間に1回のフィルター掃除をおすすめしています。なお、フィルターを一年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあります。

 

室外機周辺の空気の流れを確保して、高温になることも避ける

室外機周辺の整理室外機周辺の整理

 室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、エアコンに負荷がかかってしまいます。エアコンの運転効率が下がることで、消費電力が上がり、電気代も上がります。室外機にカバーをかけたり、室外機の周辺に荷物を置いたりせず、室外機周辺の風の流れを妨げないようにしましょう。
また、室外機周辺が高温になった場合も、エアコンの運転効率が下がることがあります。夏場、直射日光で室外機の周辺が熱くなってしまう場合は、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを、室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けることも効果的です。

エアコンの風向や扇風機を使った空気の攪拌で、温度ムラを抑える

空気の攪拌によって温度ムラを抑える工夫空気の攪拌によって温度ムラを抑える工夫

 暖かい空気は上昇する性質があり、夏場の室内では、天井付近と床付近の空気の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすくなっています。冷房運転時に温度ムラができていると、エアコンが「室内はまだ設定温度に達していない」と判断し、人が暮らす床付近は十分涼しくなっていても、必要以上に運転してしまうことがあります。快適性の低下だけでなく、エアコンへの負荷が上がり、消費電力や電気代の増加につながります。エアコンの風向を水平にしたり、扇風機などを使って室内の空気を撹拌したりするなど、温度ムラを抑える工夫をお勧めします。

 

電気代節約のためにはエアコンの風量は「自動」が正解

風量は自動運転が効果的風量は自動運転が効果的

 エアコンの風量は「自動」がおすすめです。ファンの回転音が静かで節電のイメージのある微風や弱風ですが、風量が少ないと設定温度にするまでに時間がかかり、その分、無駄な電気代がかかってしまうこともあるので、風量は「自動」にしておくことが効率的です。

30分程度の外出や、定期的な窓開け換気時、エアコンは「つけっぱなし」

こまめなスイッチオンオフこまめなスイッチオンオフ

 エアコンは、電源を入れてすぐの時など、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときに多くの電力を消費します。一方、設定温度に到達後、室温を維持するための電力は少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり、消費電力も増加します。多くの場合、30分程度であればスイッチを切るよりも、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。
なお、定期的な窓開け換気をする場合でも、つけっぱなしをお勧めします。当社が行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源を小まめにオンオフにするよりも、エアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約1,371円)低くなる結果となりました。

<参考ページ>
ダイキン エアコン節電情報https://www.daikin.co.jp/air/life/electricitysaving
ダイキン 空気の困りごとラボhttps://www.daikin.co.jp/air/life/laboratory



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