親が高齢であると親の生活やこれからのこと、子である自分は何をすれば良いのか、不安になりますよね。
事実、親が高齢であるとこれから様々なことが考えられます。
・親が病気で倒れたら?
・親に介護が必要になったら?
・親がなくなってしまったら?
いつ親が倒れるかはわからないものです。 親に万が一からがあってからでは遅いです。
先ずは現状を把握してみましょう。
この年末、高齢の親が暮らす実家に帰省する人も多いと思いますが、親の言動や家の中の様子に何となく違和感を覚えたら、 親の様子を注意深く見てみましょう。
①家の中の様子に変化はないか確認してください。
家の中をきちんと整えていた親だったのに、部屋が雑然としている。そう感じたら、片付けようという様子は見られるのに片付けられないでいるのか、片付ける気がないのかを見極めてください。
②たくさんの郵便物が、開封されないまま放置されてはいないかを確認してください。 請求書や督促状などが放置されていないか、よく確認しておきたいですね。 DMがたまりすぎると、大切な郵便物を見落としてしまう恐れがあるので注意してください
③冷蔵庫に消費期限切れ食品がたまっていないかを確認してください。
消費期限切れの食品が冷蔵庫に入ったままになっていることがしばしばあります。帰省したら、冷蔵庫の中を確認して、消費期限切れの食品を処分しておきたいですね。調味料などであれば、それほど大きな問題はないかもしれないが、生鮮食品などは食中毒の恐れがあります。「もったいない」といって処分したがらない場合も多いのですが、見つけたときはこっそり処分した方がいいかもしれませんね。同じ食品がいくつも入っている場合は、認知症の可能性もあるので受診を検討しましょう。
④持病があるなら、今、体の状態はどうなのか、医者から何に気をつけるよう言われているか、まず本人に確認してみましょう。しっかりしているようでも、年齢が高くなると、医師の説明を十分理解できていないこともあるので、 事前に医師に連絡の上、本人とは別に挨拶に行くといいでしょう。 事前に医師に連絡の上、本人とは別に挨拶に行くといいですね。
⑤処方薬がきちんと飲めているかどうかも確認しておきましょう。処方された日から計算して、大幅に薬が余っているようなら飲み忘れが多いということです。複数の薬を服用している場合は、特に飲み間違いが起こりやすい。医師に相談し、飲み間違いが起こらないよう「一包化*」してもらうこともできますし、飲み忘れを防ぐツールもあります。

体の機能の低下がある場合、介護保険の要介護認定を申請すれば、要介護度がつくかもしれません。また、 認知機能が低下し、散らかっているという感覚が乏しくなっているのかもしれません。認知症の可能性を考え、受診を検討した方がいいでしょう。 いずれにしても、実家の近くの「地域包括支援センター」に相談してみましょう。
⑥近所づきあい、趣味の活動はできているかるのでしょうか? 付き合い、活動をしなくなったようなら、理由について、やんわりと聞いてみましょう。答えてくれない、答えられない場合は、元々親しかった近所の住民にそれとなく話を聞いてみるのもいいですね。
⑦帰省した際に、聞きにくいけれど聞いておきたいのが、家計や資産の状況。貯蓄額や年金受給額、負債額、月々の生活費、通帳や印鑑、保険証の保管場所などは、できれば親がしっかりしているうちに把握しておきたいものです。
具体的に親に聞いておきたいことは以下の3つです。
①護保険証、健康保険証はどこにあるのか
②親の通帳、印鑑はどこにあるのか
③のお金周りのこと(資産、借金、ローンなど)
お金まわりのことを話すとなると、少し抵抗があるかと思います。
そんな時は「親友の親が病気で倒れて、お金が下ろせなくなり大変なことになったんだって」などの切り口から聞いてみるのがおすすめです。
急に倒れたり、認知症の症状が出てきたりしたとき、家計の状況、通帳等の保管場所がわからないと、医療費や介護費をどうやって支払うかなど、対応が難しくなります。とはいえ、お金の話はデリケート。聞こうとすると、「今から遺産目当てか!」など、怒る親も(笑)。そう言われると、腹を立ててしまいがちですが、親の怒りに過剰に反応することなく 「何かあったときに支えていきたいと思っているから、元気なうちに教えてほしい」と、冷静に誠意を持って話してみましょう。
帰省時に確認しておきたいことをまとめてみました。親子という近い関係だからこそ、聞きにくい、言いにくいことは多いのですが、急に親が倒れて、「ちゃんと聞いておけばよかった」「もっと気にかけておけばよかった」と嘆く子世代の声は大変多いのが現状。後悔することがないよう、確認しておきましょう。
何か気がかりなことがあったらまずは 実家の近くの「地域包括支援センター」に相談してみましょう。 体の機能の低下がある場合、介護保険の要介護認定を申請すれば、要介護度がつくかもしれません。また、 認知機能が低下し、散らかっているという感覚が乏しくなっているのかもしれません。認知症の可能性を考え、受診を検討した方がいいでしょう。
*地域包括支援センター……中学校区に1カ所ある、高齢者の介護や困りごとについての総合相談窓口。エリアごとに担当のセンターが決まっているので、インターネットの検索サイトで、実家がある市町村名と「地域包括支援センター」を入力し、担当のセンターを調べるとよいですね。
例) 地域包括支援センター北九州市 八幡西区 →検索 →entaer
↓画像をclick後、検索してください!

遠距離介護支援協会 ←ご参考に