アンケート結果からみる見守りサービス

「見守りサービス」とは、同居できない家族の代わりに高齢の家族の生活を見守る外部サービスです。 核家族化など様々な理由から一人で暮す高齢者が増えてきました。そのような社会背景を受けて、家族の代わりに高齢者を見守ってサポートするサービスです。 同居していたとしても、遠距離介護でも、通常の生活が送れているかを確認すると同時に、困ったことが起きたときは誰かがいち早く気づき、スピーディに対応できるようにするのが見守りサービスです。 実際病院から帰った母が部屋で転び起き上がれないまま5時間たっていたなんてこともあって、私自身も「みまもり」には期待しています。

介護保険適用外のサービスであるため、利用にかかる費用は全額自己負担になるという点がちょっと負担ではありますが、それぞれのサービスごとにかなりさがあります。

サービスの種類と内容
見守りサービスには、いくつかの種類があります。どんな種類のサービスがあって、それぞれどんなメリットがあるのかを知っておくと、具体的なサービスを検討する際に役立ちます。

センサータイプ
普段必ず使用する場所や物にセンサーを設置して、毎日の生活がきちんと送れているかどうかをチェックする見守りサービスです。随時パソコンやスマートフォンから状況を確認でき、長期間反応しない場合には、自動的に家族に連絡が入るサービスもあります。センサーの種類は多く、ポットや冷蔵庫の使用状況や玄関ドアの開閉状況、電気・ガスの使用量、室内の温湿度などから、高齢者の生活に異常がないかチェックできます。

緊急通報、駆けつけタイプ
転倒して動けなくなってしまったり、急に気分が悪くなったりした場合に、通報すれば警備員が自宅に駆けつけてくれる見守りサービスです。通報しやすいように工夫されており、コントローラーに専用のボタンが付いているものや首から下げられる緊急ペンダントなどがあります。このサービスは24時間対応で見守りをするタイプです。

コミュニケーション型(電話・訪問)
利用者宅に定期的に電話や訪問をし、コミュニケーションを取りながら安否確認をする見守りサービスです。毎朝一定時間に電話をかける、スカイプで顔を見ながら話をする、自動音声で健康状態や生活状況について質問するなど、さまざまなサービスがあります。内容はレポートとしてまとめて、家族へ定期的に送られます。このサービスは決まった日時にだけ定期的に見守りをするタイプです。

カメラ設置型
室内の各所に設置したカメラが、高齢者の生活の様子を映してくれる見守りサービスです。センサー型とは異なり、実際の暮らしの様子を映像で見ることができるのが特徴です。暮らしぶりに変わった点がないかを確認するだけでなく、動作や表情などもチェックできるので、よりリアルな安否確認ができます。

見守りサービスを現在利用している人、以前利用したことがある人は各1%。サービスを知らない人は5割■見守りサービスを現在利用している人、以前利用したことがある人は各1%。別居している65歳以上の高齢者がいる層では、現在利用者が2%。サービスを知らない人は5割強
■利用したことがある見守りサービスは、「定期的に訪問・電話などをし安否確認」「食事宅配サービスなどの配達時に安否確認」が利用経験者の各3割、「通報ボタンを押すと家族やサービス事業者へ通知」「要請があった際サービス事業者が駆けつける」が各2割

◆見守りサービスの利用状況、利用したことがある見守りサービス
離れて暮らす家族などの状態を確認・サポートする見守りサービスの利用状況は、「利用している」が1.1%、「以前利用したことがある(今は利用していない)」が1.3%です。別居している65歳以上の高齢者がいる層では、「利用している」が2.1%みられます。「利用したことはないが、サービスを知っている」は44.2%、「利用したことはないし、サービスについて知らない」は53.3%です。

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利用したことがある見守りサービスは(複数回答)、「見守り対象者宅へ定期的に訪問・電話などをし、安否確認し報告」「見守り対象者宅への食事宅配サービスなどの配達時に、安否確認し報告」が利用経験者の各3割、「見守り対象者が、ペンダント型などの通報ボタンを押すと、家族やサービス事業者へ通知」「見守り対象者本人や家族から要請があった際に、サービス事業者が駆けつける」が各2割となっています。

◆見守りサービスの利用意向
見守りサービスの利用意向者は3割弱、女性30代では4割近くとなっています。別居している65歳以上の高齢者がいる層では4割弱です。サービスの現在利用者では8割強、利用経験者(中止者)では6割弱、認知者・利用未経験者では3割強、非認知者では2割弱となっています。非利用意向者は1割弱です。
◆利用したい見守りサービス、重視点
見守りサービス利用意向者が利用したいサービスは(複数回答)、「見守り対象者本人や家族から要請があった際に、サービス事業者が駆けつける」「見守り対象者宅へ定期的に訪問・電話などをし、安否確認し報告」が各4割強、「人感センサーを設置、一定時間反応がないなどの異変を感知し家族やサービス事業者へ自動通知」「見守り対象者宅への食事宅配サービスなどの配達時に、安否確認し報告」「見守り対象者が、ペンダント型などの通報ボタンを押すと、家族やサービス事業者へ通知」が各30%台です。

見守りサービス利用意向者の重視点は(複数回答)、「料金」が75.9%、「サービスの種類やプランの充実度」「料金体系のわかりやすさ」「緊急時対応のスムーズ・迅速さ」「スタッフの対応・技術力」が各5割です。「緊急時対応のスムーズ・迅速さ」「スタッフの対応・技術力」「プライバシーへの配慮、セキュリティ対策」「見守り対象者本人の意向、本人に適したもの」は、女性で比率が高くなっています。

◆見守られる側になった際に利用してもよいサービス
自分が見守られる側になった際に、何らかのサービスを利用してもよいという人は6割強、男性約55%、女性7割です。利用してもよいサービスは(複数回答)、「見守り対象者本人や家族から要請があった際に、サービス事業者が駆けつける」「見守り対象者宅へ定期的に訪問・電話などをし、安否確認し報告」「見守り対象者宅への食事宅配サービスなどの配達時に、安否確認し報告」「見守り対象者が、ペンダント型などの通報ボタンを押すと、家族やサービス事業者へ通知」が各20%台となっています。

──<< 回答者のコメント >>────────────────────
◆見守りサービスを利用したい理由、利用したくない理由 (全4,427件)
『利用したい』
・高齢独居は心配ではありますが、1人で自分らしい生活が送れる間はさせてあげたいので、使えるサービスを駆使してサポートしてあげたいと思っています。(女性51歳)
・離れて暮らす家族がいる場合は、実際に見に行かなくても状況確認できるので、それだけに頼るのではなくうまく利用すれば便利だと思う。(女性30歳)
・近距離に住んでいると言っても、毎日通って親を見ているわけではなかったので、とても助かった。(女性58歳)

『利用したくない』
・身内の対象者になりうる人が対象者になることを嫌がりそう、自分自身が使いこなせずお金を無駄にしてしまいそう。(女性21歳)
・利用したくない。他人に家のことを知られるのが怖い。どこまで信用できるのか分からないから不信感の方が大きい。(女性35歳)
・他の身内が同居しているため、今のところ必要ないし、いざとなったら専門施設に任せたい。(女性40歳)

『どちらともいえない』
・どういう形でのサービスによると思う。人によるものだったら信用できる人でないと任せることが出来ないし、機械だと家族が取り扱いできるものかどうかによる。(女性43歳)
・そのようなサービスを利用していればいざというときに安心感はあるが、見張っているような感じもして少し抵抗がある。(女性41歳)

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