離れて暮らす高齢の親の様子が心配です! えっ、認知症?

今年の夏は御実家に帰省できましたか?
もしかすると親の言動や振る舞いに何か違和感があることに気付きませんでしたか? たとえばこんなこと!

もの忘れがひどくなった
同じことを何度も言う・問う・する
しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
料理・片付け・をしていない
話のつじつまが合わない
テレビ番組の内容が理解できなくなった
約束の日時や場所を間違える
些細なことで怒りっぽくなった・頑固になった
自分の失敗をひとのせいにする
ひとりになると怖がったり寂しがったりする
下着を替えず、身だしなみを構わなくなった

「認知症によるもの忘れ」と「老化によるもの忘れ」の違い

認知症によるもの忘れは、体験したことそのものを忘れているということがあります。老化によるもの忘れでは、体験の一部を忘れ、ヒントを出すと思い出せることがあります。
例えば、「朝ごはんに何を食べましたか?」と問いかけたときに、認知症が疑われるケースでは「まだ食べていないよ。ごはんはまだかな?」と答えますが、老化によるもの忘れでは、「何食べたんだっけ・・・(ヒントを伝えると)ああ、アジの開きを食べたんだった!」というような回答が見られます。

軽度認知障害(MCI)とは

軽度認知障害(MCI)とは、いわば認知症の前段階で、軽い記憶障害などはあっても基本的に日常生活に大きな支障はない状態です。
この段階で発見して適切に対処すれば、認知症への移行を予防、または先送りできる可能性があると言われています。

老化というのは誰にも避けることができないことで、ここで取り上げた認知機能の低下も同じです。認知症はある日突然発症するものではありませんし、いきなり何もかも忘れたりできなくなったりするわけではありません。

あなたは帰省中に、こんなことを感じてしまったとしても、高齢の親のことが心配になるあまりにすぐに騒ぎ立ててしまわないようにしてください。自尊心を傷つけるようなことにならないように、まずは気にかけていることが伝わるように、できることから始めるようにしましょう。身近に暮らしていると1日の中でもしっかりしている時とあらっと思う時がいろいろです。

なんとなく不安におもったら、地域には、高齢者の暮らしのことを相談するための地域包括支援センターがあります。

(地域包括支援センターマップ)

https://learning.lcat.jp/actions/map/遠距離介護支援協会 

こういった情報を事前に集めておくと、今後の役に立つはずです。
現状では、認知機能が低下し、認知症の症状があったとしても、大半は在宅で生活している人がほとんどです。 認知症を持つまで長生きできる人が増えたということが、大事にしてきた家での暮らしを脅かすことがあってはならないはずです。  認知機能の低下による症状への対応と同時に、認知機能が低下していても暮らしやすい家の環境を準備することが大事なことです。 ご本人の意向に配慮しながら、高齢になっても住み慣れた家で安全な暮らしができるよう片付けや収納を見直し、早めに手を打つことは在宅生活を継続する助けになるはずです。

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