親が亡くなったらまずするべきことは? 

親が亡くなると、すぐに行わなければならない手続きもいくつかあります。悲しんでばかりではいられないという事です。


病気で入院していて、そのまま病院で亡くなった場合は、医師が死亡診断書を書いて下さいます。
*死亡診断書とは、患者が死亡したことを判定した医師がそれを証明する書類です。法律により、医師以外の者は発行できないことが決められています。値段は病院によって異なりますが、5,000円前後というのが平均値のようです。

死亡診断書は、自治体の役場で死亡届を提出する際に必要です。死亡届は亡くなってから7日以内に提出する必要があります。死亡届を提出すると「火葬許可証」が発行されて、葬儀を執り行えるようになります。

死亡診断書は、死亡届の提出以外にも、その後各種の手続きで必要となる場面が多く、一度提出した書類は返ってこないので何枚かコピーを取っておくことをおすすめします。

病院で死亡すると、所定の手続きが終わり次第、自宅や斎場などの安置所に遺体を搬送する必要があります。
病院では霊安室のスペースが限られており、長時間の利用ができないためです。

自宅で亡くなったら
ご自宅など病院以外の場所で亡くなられたときは、病気を継続的に診てもらっている主治医がいる場合は、直ちに連絡をして来てもらいましょう。特に不審な点などがなければ、死亡診断書を発行してもらえます。

療養中の病気以外で死亡したときには、犯罪の疑いがないかどうかを判断する必要が生じます。そのため検視が行われ、その結果に基づいて死体検案書が発行されます。検視をしても死因がわからないときは、司法解剖が行われることもあり、そうなると死体検案書が発行されるまでに、日数がかかります。警察より連絡を受けてから取りに行きましょう。

死体検案書も死亡診断書と同様の、死亡届と同じ用紙です。ただし、死体検案書の発行料金は、死亡診断書よりも高額になることが多いです。

身内への連絡
死亡した事実を故人の身内に知らせる必要があります。訃報を伝える相手は、故人の配偶者・同居人・両親・子どもなど関係が深い方たちです。3親等以内の親戚には知らせたほうが良いですね。

親戚以外にも、付き合いの深い友人などには訃報を伝えるようにします。

関係が近い方の場合、訃報の連絡は深夜でも問題ありません。電話でしっかりと状況を伝えましょう。友人・知人程度の相手には、時間帯によってはメールで知らせて改めて電話連絡をすることもあります。

葬儀社に遺体搬送を依頼する
病院での遺体の処置が終わったら、次は搬送の手配をします。葬儀社に連絡をして、移動用の寝台車を手配しましょう。

この時点で葬儀社が決まっていなければ、病院に紹介してもらうことも可能です。
しかし、病院提携の葬儀社は他の葬儀社に比べて費用が高額になる傾向があります。そのため、前もって葬儀社を決めておくと安心です。 「亡くなる前から葬儀の準備をするなんて縁起でもない」と考える方もいるかもしれません。しかし、時間をかけて準備しておくことで、後悔のない葬儀を行えるという考え方もあります。

一般的に、葬儀の具体的な内容に関する打ち合わせは死亡後に行います。スムーズに葬儀を進めるには、事前見積もりの取り寄せや生前契約などがおすすめです。

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斎場に搬送する場合は、葬儀が始まるまで安置室に遺体を預けることになります。
安置室の利用料が発生するかどうか葬儀社に確認しておきましょう。

自宅に搬送する場合は、棺を安置するスペースを確保できるのか、火葬まで遺体の状態を保てる環境があるのかなど、考慮すべきポイントがあります。

退院手続き
搬送の手続きを済ませたら、搬送車が病院に到着するまでの間に退院手続きを済ませておきましょう。病院側で手続きを進めてくれるので、用意された書類に必要事項を記入します。医療費や入院費の支払いは後日になることが一般的ですが、対応は病院によって異なるのでしっかりと確認しておきましょう。故人が入院していた場合は、病室の荷物もまとめておきましょう。

退院手続きが終わったら、葬儀社の迎えの後、搬送車に遺体を載せて安置所に移動します。

病院で死亡した後に遺族がお葬式までに行うこと
病院から遺体が搬送された後、遺族は何をすればよいのでしょうか。

①遺体の安置と枕飾りの用意
斎場あるいは自宅に遺体が搬送されたら、頭を北向きにして布団に安置しましょう。遺体の状態を保つために、ドライアイスを置きます。葬儀社のスタッフが、腹部、首の下、腕と胴の間などに置いてくれるでしょう。枕元には「枕飾り」として、白木の台の上に、香炉・ろうそく立て・しきみをさした花立て、線香立て、枕飯、枕団子などを置きます。置くものは宗派によって異なりますが、葬儀社が飾ってくれることが一般的です。

②喪主・世話役を選ぶ
葬儀の手配をすすめるには、まずは喪主(もしゅ)となる方を決めます。喪主は、葬儀内容の取りまとめ、会葬者やご僧侶への対応など、重要な役割を担います。 家族で話し合って、葬儀の代表者となる喪主も決めましょう。葬儀がスムーズに執り行われるように、喪主をサポートする世話役を立てることもあります。世話役は、血縁者でなくても問題ないので、親族や友人、知人の中から信頼できる人を選びましょう。

お葬式の形式・日程を決める
次に、喪主・葬儀会社・僧侶などの宗教者と打ち合わせをして、お葬式の形式・日程を決めます。火葬場の空き状況によっては、希望に添えないこともある点に注意が必要です。

通夜・お葬式の日程を参列者に連絡する
お葬式の形式や日程が決まったら、できるだけ早めに、親族、友人、知人、仕事関係者、町内会関係者などの参列者に連絡しましょう。遺族中心の家族葬の場合には、参列してもらいたい人にだけ葬儀の詳細を伝えます。

電話やLINE等で訃報を伝える際の例文は以下のとおりです。

・故人の氏名(故人との関係性)
・死亡日時
・通夜・葬儀の日程
・斎場の住所
・電話番号 など

「〇〇の長男〇〇でございます。本日〇時、父が息を引き取りました。通夜を〇日〇時に△△で、葬儀を〇日〇時に△△で行いますので、取り急ぎご連絡申し上げます」


火葬・埋葬許可証を受け取る
火葬や埋葬をするためには、市区町村長に許可をもらわなければなりません。管轄の市区町村に申請書を提出後、火葬許可証が交付されます。 (葬儀社にて行ってくれる場合が多いです) 葬儀が終わったら火葬場の担当者に提出しましょう。なお「死後24時間以内は火葬してはならない」と法律で定められています。 正式名称ではありませんが、火葬後に火葬済の印が押された火葬許可証が通称「埋葬許可証」と呼ばれています。

遺影を選ぶ
祭壇に飾る遺影用の写真を用意しましょう。自然な笑顔で、生前のその人らしさが伝わる写真を選ぶのがおすすめです。集合写真であっても合成が可能です。

事前に遺影写真を用意したい場合は、生前に遺影写真撮影をしておきましょう。遺影用に写真を準備していない場合は遺影に適した写真を探して提出しますが、遺影に使える写真がすぐに見つからないこともあるでしょう。

近年は終活ブームが後押しとなって、生前に遺影写真を撮影する方が増えています。終活セミナーでは、遺影写真の撮影会を行っていることもあるようです。故人を偲ぶために重要な遺影写真の素材は早めに用意しておきましょう

https://studio-hibiki.co.jp/plan-iei/iei-shukatsu

納棺を行う
納棺は、故人の身なりを整えて、遺体を棺へ納める儀式です。僧侶立ち会いのもと、枕元でお経(枕経)をあげてもらう場合もあります。

遺影写真の撮影
事前に遺影写真を用意したい場合は、生前に遺影写真撮影をしておきましょう。遺影用に写真を準備していない場合は遺影に適した写真を探して提出しますが、遺影に使える写真がすぐに見つからないこともあるでしょう。

近年は終活ブームが後押しとなって、生前に遺影写真を撮影する方が増えています。終活セミナーでは、遺影写真の撮影会を行っていることもあるようです。故人を偲ぶために重要な遺影写真の素材は早めに用意しておきましょう

生前の預金引出
死亡後、故人の預金は簡単に引き出せなくなります。金融機関は名義人が亡くなったことを知ると預金口座を凍結するため、以降は口座の運用に制限がかかります。以前は遺産分割が済むまでは、亡くなった方の預金は相続人であっても単独では引き出すことができませんでした。しかし、2019年7月に相続法が改正されて、単独の相続人でも引き出せるようになりました。ただし、引き出せる金額は法定相続分の3分の1までです。 またひとつの金融機関の引き出し上限は150万円までといった制限が設けられており、預金のすべてを自由に扱えるわけではありません。預金引出は、生前にしておくのがベストです。

よくある質問

Q 病院から紹介された葬儀社は断ってもよい?
A 病院から葬儀社を紹介されることもありますが、紹介された葬儀社を断っても問題ありません。また、遺体を自宅などに搬送したい場合、搬送のみを葬儀社に依頼することもできます。

Q お世話になった病院へのお礼はどうする?
A ほとんどの病院ではお礼を辞退しています。以前は、退院時にお礼を渡すことは珍しくありませんでしたが、近年では患者や遺族からのお礼の品は受けとらない病院が増えています。

Q 自宅への安置が難しい場合の対処法は?
A スペースや環境などの問題により自宅に遺体を安置できない場合は、他の安置場所を選ぶ必要があります。主な安置場所として、葬儀社が運営する安置施設があります。 斎場内にあるため、葬儀の際に移動する必要がないというメリットがありますが、付き添いができないケースもあるので確認が必要です。

また、民間の安置施設も利用できます。ただし、冷蔵設備があるかどうかは施設によって異なります。冷房設備がない場合は、長期間の安置はできないでしょう。

Q 菩提寺がない場合はどうする?
菩提寺がある場合は、そのお寺の僧侶に葬儀を執り行ってもらいます。菩提寺がない場合や、調べてもわからない場合には、葬儀社に宗教や宗派を伝えれば、希望に添ったお寺や僧侶を紹介してもらえるでしょう

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