

👆出典

年金は原則として65歳から受給できる仕組みですが、60歳から75歳までの間で受給開始時期を選ぶことができます。年金受給の仕組みには「繰上げ受給」と「繰下げ受給」があり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
①繰上げ受給(60歳〜64歳)👉1カ月繰り上げるごとに0.4%減額(最大5年間で30%減額)
②通常受給(65歳)👉基本の年金額を満額で受給
③繰下げ受給(66歳〜75歳)👉1カ月繰り下げるごとに0.7%増額(最大10年間で84%増額)
このように、受給開始年齢によってもらえる金額が大きく変わるため、自分のライフプランに合った選択が重要です。

65歳・70歳・75歳で受給した場合の年金額の違いをシミュレーション
ケース:基礎年金+厚生年金のモデル(65歳で月額15万円のケース)
受給開始年齢 | 増減率 | 月額 | 年間受給額 | 10年間の総額 | 20年間の総額 |
---|---|---|---|---|---|
65歳 | ±0% | 15万円 | 180万円 | 1,800万円 | 3,600万円 |
70歳 | +42% | 21.3万円 | 255.6万円 | 1,278万円(5年間無受給) | 3,834万円 |
75歳 | +84% | 27.6万円 | 331.2万円 | 1,656万円(10年間無受給) | 3,312万円 |
このデータからわかるように、70歳や75歳で受給すると月額は増えるものの、受給開始が遅くなるため総額として損得が分かれるのがポイントです。
・65歳受給:定年後すぐに安定収入を得られる。長生きすれば総額も安定。
・70歳受給:5年間無収入だが、その後の年金額は増加。長生きすれば得。
・75歳受給:10年間無収入だが、長生きすれば月額が大幅に増えるため有利。
どの年齢で受給するかは、貯蓄や健康状態、働く意欲などを考慮して決めることが重要です。
シニア世代の年金受給で損しないための注意点と対策

① 繰上げ受給のデメリット
早くもらいたい気持ちはありますが、繰上げ受給すると一生涯減額されるため、長生きすると損になりやすいです。
② 在職老齢年金の影響
年金をもらいながら働くと、収入によっては一部または全額支給停止になる可能性があります。
③ 税金や社会保険料の計算
年金収入に加えて働くと、税金や健康保険料が増える可能性があるため、シミュレーションを行いましょう。

年金だけでの生活が難しい場合は、パートや副業を活用して収入を増やす工夫も大切です。自分に最適なプランを選び、充実したシニアライフを送りましょう。年金だけでは不安なあなたへ!シニア世代に最適なパート・副業求人をチェックして、充実した生活を手に入れましょう。
この記事へのコメントはありません。