以前よりも衰えを感じる身体、何となく続く不調、年を重ねると、自分の健康に不安を感じる方も多くなります。さらにいま、私たちの生活や健康は、コロナ禍で脅かされています。現代人は、このような健康不安にどう対処すればよいのでしょうか。
2020年10月10日に発売となる『「冴える脳」をつくる5つのステップ』の著者である築山節氏は、
①「健康」とは何かを再認識:健康診断や人間ドックなどのデータで自分の身体を見直す
②身体機能の「自立」を確認:思い通りに手足を動かせる、かつ、その仕組みを理解
③脳と臓器の「自律」的関係を知る:「脳腸相関」を軸に脳機能の維持と食の関わりを再考
④不確かな記憶を記録で「管理」:生活を記録することで健康にマイナスな行動を把握
⑤それぞれのケースに準じて「対策」:無理せず、しかし、即実行
という5つのステップを提案します。
脳と身体の関係を改めて見直すことで、「ゆっくり急ぐ」──現状を冷静に把握し、スピーディーに判断できる「脳」と身体をつくる方法を伝授する、ベストセラー『脳が冴える15の習慣』の著者の新展開です!

【はじめに──「ゆっくり急ぐ」という生き方へ より抜粋】
健康・生活を脅かす「コロナ禍」の終息がなかなか見えない、このような状況になると、普段からさまざまな健康不安・生活不安を抱えている人たちは、ますます、それまでの脳や身体の不調が気になったり、日常的に不安を感じるようになったりします。
このような不安に私たちは、どのように対処したらいいでしょうか?
私は、置かれた状況を適切に判断できる「冴える脳」をつくり、努力してご自身の健康をベストな状態に保つことだと思います。
では、そのような脳は、どのようにしたらできるでしょうか?
私は「冴える脳」をつくるその第一歩は、次の2つの行動だと思います。
① 睡眠時間をしっかり取り、日々の疲労を溜めないように努めている。
② 毎朝同じ時間に起きて、規則正しい生活リズムを保っている。
最初は、疲労が少なく脳の働きやすい、このような生活リズムをつくることから始めてください。そして、肉体的にも精神的にも無理のない安定した生活習慣を身につけていってください。
みなさんの中には、睡眠時間を削って仕事をしたり、溜まった疲労のために、起きる時間がバラバラになっている方も多くいらっしゃると思いますが、これは良くない生活パターンです。
私たちが横断歩道を渡るときの姿を思い出してください。ゆっくりとしっかり左右を見て、安全を確認して素早く道路を渡っています。脳が、冷静に確実に、余裕をもって、そして、するべきことを素早く実行するためには、規則的な生活環境が必要です。先に挙げた2つの行動は、このような「冴える脳」をつくるための健全な環境づくりに役立ちます。一つ一つ始めてみてください。
【本書の構成】
はじめに──「ゆっくり急ぐ」という生き方へ
ステップ1 健康──いつまでも元気で暮らすために
1 健康には「無関心」がいちばんの大敵
2 現代は、高齢者も健康管理に努めている
3 軽い風邪でも「油断」はしない
4 新型コロナウイルス感染症への向き合い方
ステップ2 自立──運動が脳の働きを活性化する
1 運動が脳の働きを活性化し、正常化する
2 運動と脳血流の関係は比例する
3 身体を構成する筋肉の働き
ステップ3 自律──脳と腸の関係を知る
1 自律神経の仕組みを知ろう
2 「脳腸相関」とセロトニンで考える、私たちの健康
3 腸の健康を保つには──腸内フローラの整え方
ステップ4 管理──脳の健康状態を保つ
1 疲労過多で、脳は不健康になる
2 「記憶」の限界を知ろう
3 「記録」を味方につけよう
ステップ5 対策──ゆっくり急いで「冴える脳」になる
1 「肥満」と向き合おう──ステップ1の対策
2 脳機能の活性化対策──ステップ2の対策
3 善玉菌の効率的な増やし方──ステップ3の対策
4 記録で自己表現力をつけよう──ステップ4の対策
5 私自身の対策──「安全地帯」をつくる
おわりに──「断念する、諦める」は大切なこと
【著者】
築山 節(つきやま・たかし)
1950年、愛知県生まれ。公益財団法人河野臨床医学研究所附属北品川クリニック・予防医学センター所長。医学博士。脳神経外科専門医として活躍後、脳疾患後の脳機能回復をはかる「高次脳機能外来」を開設。著書に『脳が冴える15の習慣』『脳を守る、たった1つの習慣』(NHK出版新書)など多数。
【商品情報】

出版社:NHK出版
発売日:2020年10月10日
定価:本体800円+税
判型:新書判
ページ数:184ページ
ISBN:978-4-14-088636-6


親の事が心配になったらまず読むページはこちらから↑↑画像をclick!
