高齢者が望むのは、世代間交流よりも「同世代との交流」。交流を望む相手は、自分の子や孫より、「趣味の仲間」や「近所の人」。 アンケート調査「高齢者が望んでいる交流」

高齢期のライフスタイルに関する研究を行っております、NPO法人「老いの工学研究所」(大阪市中央区)は、「高齢者が望んでいる交流」について調査し、65歳から93歳まで301名の回答を得ました。その結果がまとまりましたので、お知らせいたします。(なお、本調査にはハイネスコーポレーション株式会社の協力を頂きました)

1.高齢者は、若い世代より、同世代との交流を望んでいる。
「同世代」「40~50歳代」「10~30歳代」の3つから、『交流を望んでいる世代』について選んでいただいたところ、男女ともに「同世代」が8割超で最も多く、対象が若いほど交流を望む割合は低くなりました。また、この傾向は 女性ほど顕著に表れています。

年代別には以下の通りとなり、年齢が上がるほど 同世代との交流を望む傾向が強くなることが分かります。

2.高齢者が望む 交流相手は「趣味の仲間」「近所の人たち」。
『どのような交流相手を望むか』については、次のようになりました。男女とも、「趣味の仲間との交流」「近所の人たちとの交流」が高くなり、「自分の子供や孫たちとの交流」を上回りました。
一方、「仕事や地域活動での交流」や「お店などの店員・スタッフとの交流」は、4割程度にとどまりました。
これらについて、年代による大きな差は見られませんでした。

※まとめ
高齢者は、若い世代との交流よりも「同世代との交流」を望んでおり、高齢になるほどその傾向が強まることが明らかになりました。望む交流相手については、「趣味の仲間」や「近所の人」が多くなっています。
これらは、高齢期の心身の状態や置かれている環境を互いに理解し合いやすいこと、共通の話題があること、日常的に会える機会が多いこと、によるものと考えられます。特に、日常的に会える機会の多さは、互いを見守りあい、助け合える関係が作りやすくなるという点で、高齢者にとって重要な要素になっているものと思われます。

【調査概要】
・調査期間:2020年11月16日~12月15日 / 調査方法:郵送、インターネット
・回答者301名
男性:144名、女性:157名
65~69歳:73名、70~74歳:69名、75~79歳:76名、80歳~:83名

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