高齢者の物忘れには「老化によるもの」と「認知症によるもの」の二つの原因が考えられます。
私も他人ごとではないのですが、年齢を重ねると物忘れも次第に増えていきますが、自然な老化現象であって認知症ではありません。
老化による物忘れは「思い出せない」という自覚症状があります。
かたや、認知症の物忘れは自覚症状がなく、今言ったことでも又聞いてきたり、風呂に入ったことも忘れたり、生活に支障をきたすこともあります。
みなさん認知症の親が心配ですといわれますが、私はあなたが心配です。
うちの母はなかなかの認知症ですが、「もし呆けたら首つって死ぬ」が口癖で、自分は正しいと思い込んでいます。 ですから、本人は意外とかわいそうではないのかもしれません。
大変なのはお世話をする方です。
認知症になると、状況の把握ができない、適切な判断ができないなどの「認知機能障害」が現れ、怒りにつながることがあります。
認知症の方は自分が認知症だという自覚がなくても、以前はできていたことができなくなった、能力が落ちたといった自覚はしているため、それを指摘されたり否定されることでプライドが傷つき、怒りにつながる可能性もあります。 怒りのぶつけどころがなく、ご家族にだけ辛く当たってしまうケースもしばしばで、医者や介護士などには愛想を良くしていることも多く、ご家族が周りに実情を理解して貰えないという悩みはよく聞きます。
しかし、怒っている方に対して同じように怒ってしまうと、ご本人は「なぜか怒られた」という事実のみ理解し、ご家族の方との関係が悪化してしまう事につながります。
言われた言葉を鵜呑みにしてしまうと言われた側も大変辛いと思いますのですが、言われたことをこちらは覚えていても相手は忘れてたりするので、忘れてしまうんだから「はい、はい」と真剣には受け止めず時には聞き流すことも大切です。
と、よく言われますがこちらも生身の人間、そうそう聞き流すこともままなりません。
出来ることなら、施設への入所や訪問サービスの利用など、ひと時でも離れる時間は大切です。
症状が進行し暴言を言ったり暴力も振るうようになってしまったら
話を聞いても落ち着かず、興奮している状態ではどのように対応しても怒りを引き立ててしまう可能性があります。
事故や怪我につながることもあり危険ですので、そうなってしまった場合は周りに危険なものがないかだけ確認し、落ち着くまで距離を置きましょう。
☑距離を置くための対応策
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