訪問診療って? お困りごと

訪問診療とは訪問診療とは、お一人で通院することが難しい患者様のもとに医療スタッフが訪問し、治療や看護、健康管理などを行って在宅医療を提供することです。患者様の状態によって異なりますが、一般的には1~2週間に1回ほどの訪問を行います。

必要なサポートを行います。 訪問診療では病気や怪我の治療はもちろんのこと、臨時往診や入院先の手配、栄養管理などといった業務も行います。入院や病気を未然に防ぐために患者様を見守ることも、訪問診療の大切な役割です。

訪問診療の対象となる患者様

☑通院や入院が困難で、在宅医療を希望される方
☑外来の待ち時間が大変だという方
☑認知症や寝たきり状態の方
☑自宅で過ごすうえで専門家のサポートが必要な方
☑退院後に住み慣れた自宅で療養したい方
☑終末期の療養生活を自宅で送りたい方

なお訪問診療は、心身の障害を治療するために必要な医療費を軽減する「自立支援医療」の対象となります。

※「医療保険」や月の負担が自己負担限度額を超えた場合に払い戻しが受けられる「高額療養費制度」も適用となりますので、公的制度で負担を軽減しながらご活用いただけます。

自立支援医療のご案内

訪問診療を始めるにあたって必要なもの

まず、申し込みに必要な書類などを用意しましょう。地域や医療機関によって異なるため一概には言えませんが、基本的には以下の書類が必要になります。

①医療機関からの紹介状
②薬剤情報提供書もしくはお薬手帳の写し
③医療保険証、公費証明書、各種受給者証の写し
④介護保険証、介護保険負担割合証の写し
⑤限度額適用認定証、限度額適用・標準負担額減額認定証等の写し
⑥印鑑

また、緊急時に適切な対応をするためにも、健康状態を把握している「かかりつけ医」を探しておきましょう。一般的には、いつも診察してもらっている医師をかかりつけ医にするケースが多いです。また、介護保険を利用するための「要介護認定」の申請や、本人やご家族の希望をまとめておくことも推奨します。

こういった準備をできる限り早めに行っておくことで、在宅医療が必要になったとき慌てずに済みます。

訪問診療を受診するまでの流れ

①「患者様に在宅医療が必要かどうか」「訪問診療が利用可能かどうか」について専門家と相談します。相談先は、以下のような機関や担当者です。まずは、お気軽に電話などで問い合わせてみてください。

☑市区町村役所の介護保険担当窓口や保健所
☑利用中の施設に在籍するソーシャルワーカー
☑訪問看護ステーション
☑担当のケアマネージャー
☑利用を検討している医療機関 など

どこに相談すればいいかわからない場合は、かかりつけ医に聞いてみると適切な相談先を提案してもらえるでしょう。相談の際は、介護保険や自立支援医療の手続き、必要書類などについて具体的に尋ねておくとスムーズです。

自立支援医療のご案内
☑訪問診療が可能だと判断されたら、医療機関やソーシャルワーカーなどから訪問診療に関する説明を受けます。診療内容や費用、診療の方針、緊急時の対応などを双方で確認し、問題がなければお申し込みに移ります。このときに受ける説明は、実際に行う訪問診療の内容やご家族の費用負担に大きく関わることばかりです。わからないことがあれば、しっかりと確認しておきましょう。あわせて、家庭での暮らしや介護福祉制度のことなどについても相談しておくと安心です。

☑診療内容や費用に問題がなければ、お申し込みを行います。申し込みに必要な書類のほかに、医療機関から渡される書類への記入・捺印なども必要になるので、早めに準備しておきましょう。

☑お申し込み内容や書類に問題がなければ、訪問診療が開始されます。患者様やご家族のご希望に合わせて初診日を設定したあとは、いよいよ定期的な自宅への訪問がスタートされます。

なお訪問診療の開始後も、患者様の容態や環境の変化に応じて柔軟に診察日や診察内容を変更することが可能です。困ったことがあれば、何でも相談しましょう。

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