毎年よく聞くワードとなった熱中症ですが今年は電気代の高騰も相まって暑さを感じにくい高齢者のエアコンの使い方が問題になっています。 29度から30度の気温だって、多くの高齢者に聞くと暑くないと答えが返ってくるんです。もったいないと思ってない場合も暑くないんだからそりゃエアコンは点けません。だから27度以上になったらエアコン! とか体感に任せないことも大切なんです。
そんな熱中症について復習してみましょう
熱中症とは?
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気の事です。
①気温が高い、湿度が高い ②風が弱い、日差しが強い ③照り返しが強い ④急に暑くなった
意外なところでは、気温が低い日でも湿度が高いと熱中症にかかりやすくなります。
また、家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあり、救急要請時の発生場所では、住宅等居住施設が全体の37%を占め最も多く、次いで道路・交通施設が25%を占めています。最近ではこの様な室内型熱中症が注目されています。
熱中症を予防するには?
熱中症を予防するには、次のようなことに気をつけましょう。
○ 暑さを避ける
○ 服装を工夫
○ こまめな水分補給
○ 暑さに備えた体作り
これって熱中症? 判断基準
気温や湿度が高い環境のなかで、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、体に力が入らない、ぐったりする、呼びかけへの反応がおかしい、けいれんがある、まっすぐに走れない・歩けない、体が熱いなどの症状がみられたときには、すぐに熱中症が疑われます。
なかでも、高体温、汗をかいていなくて触ると熱い、ズキンズキンとする頭痛、めまいや吐き気、意識障害がある場合は、重症です。
熱中症の応急処置
熱中症が疑われる場合は、次のような応急処置を行いましょう。
- 涼しい環境に移す
風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内に - 脱衣と冷却
衣類を脱がせて、体内の熱を外に出します。さらに、露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで仰いだり、氷嚢で首やわきの下、太ももの付け根を冷やし、体温を下げます。 - 水分と塩分を補給する
冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料などを。ただし、意識障害がある場合は水分が気道に流れ込む可能性があります。また、吐き気や嘔吐の症状がある場合には、すでに胃腸の動きが鈍っていると考えられるので、口から水分を入れることは避けましょう。
こんなときには医療機関に!
熱中症を疑う症状があり、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
意識がある場合は、前述の応急処置を行います。
ただし、水分を自力で摂れない場合は、医療機関へ。
また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。
病院での治療方法
第一は、身体を冷やすこと。氷枕や氷嚢などを用いて熱や炎症を取り除く 「冷却療法」が行われます。
さらに、脱水症状などで水分や塩分、栄養素が不足している場合は、点滴でそれらを補います。
高齢者は特に注意!
また、年をとると体内の水分割合が少なくなります。さらに高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくいもの。そのため高齢者は熱中症になりやすいのです。加えて、心機能や腎機能が低下していると、熱中症になった時の症状が重くなりやすいという傾向もあります。
このほか、運動に慣れていない運動部の一年生、肥満の人、寝不足や疲れなどで体調が悪いとき、二日酔いや下痢などで体内の水分が減っているときも、熱中症が起こりやすくなります。ちなみに、肥満の人に起こりやすいのは、皮下脂肪が多いと体内の熱が外に逃れにくくなるからです。
①リモコン操作で節電
冷えすぎにならないよう、こまめに温度調節をしましょう。 冷房時に1℃高めに設定すると約10%も節電になります。
運転を停止するより温度設定で調整しましょう
エアコンは運転を開始するときに、運転中より多くの電気を使います。節電を考えて運転スイッチの入り切りを繰り返すと、かえって多くの電気を消費してしまいます。お部屋がじゅうぶん冷えたと感じたら、設定温度の調整をして冷え過ぎを防ぎましょう。
タイマー機能を活用しましょう
タイマー機能を上手に使って、ムダな運転を避けましょう。お出かけやお休みの時は、タイマーを活用して必要な時間だけ運転しましょう。
風量設定は、「自動運転」にしましょう
弱風や微風で運転すると、お部屋が快適な温度に達するまでに多くの時間がかかるうえ、かえって電気をムダに消費してしまいます。
「自動運転」では、お部屋の温度を設定温度にするのに最も効率的な運転をします。
冷房時の風向きは水平にしましょう
冷たい空気はお部屋の下のほうにたまりがちです。風向を上手に調節して、ムラなく冷房しましょう。扇風機などを併用してお部屋の空気をかき混ぜると、さらに効果的です。
設定温度を下げる前に風量を調節しましょう
暑いなあと感じたら、風量を強くしましょう。体感温度が下がり、涼しく感じます。設定温度を下げるよりも、風量を強くする方が消費電力が少なく、節電につながります。
扇風機などを併用すると、同じように体感温度を下げる効果があります。
お手入れで節電
フィルターの掃除はこまめに、2週間に1回はお手入れを
フィルターにゴミやホコリなどがつまると、冷房効果が弱まり、電気代のムダづかいになります。 フィルターの目詰まりは電気のムダだけでなく、異常音や水漏れ、臭いなどの原因にもなります。
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室外ユニットのまわりにモノを置かないで
室外ユニットは周りの外気を吸いこんで、吹出すことで熱交換をしています。 吸込み口・吹出し口近くに障害物があると、冷房効果が弱まり、電気のムダになります。
※
詳しくは以下のページをご覧ください。
よくあるご質問 : 室外ユニットを据付ける際に注意することは?
室外ユニットの周りの雑草や枯れ葉を取り除きましょう
いつの間にか成長した雑草が室外ユニットの吸排気の妨げになったり、ファンにツルなどが絡まって故障の原因となる場合があります。 室外ユニットの周りに雑草や枯れ葉などがないか、時々点検してください。
長く使わないときはプラグを抜いて
長く使わないときは電源プラグを抜いて、ムダな電気をカットしましょう。
ちょっとした工夫で節電
熱の出入りを防ぎましょう
夏はカーテンやブラインドを使って、窓からの直射日光を防ぎましょう。窓の大きさやカーテンなどの種類にもよりますが、日差しによる熱の進入を約30%カットできます。
窓や戸の開閉は少なめに
暖かい外気がお部屋に入ると冷房効果が悪くなり、電気のムダにつながります。冷房しているお部屋のドアや窓はきちんと閉めて、開閉は最小限にしましょう。
お部屋の中が外よりも暑いと感じたら換気しましょう
お部屋を閉め切って外出したあとなど、お部屋の中の温度が室外より高い場合には、エアコンの運転をする前に、窓やドアを開けて換気してください。
お部屋の中の熱気を逃がしてから、エアコンの運転を開始した方が節電につながります。
お部屋の空気をかきまぜましょう
冷たい空気はお部屋の下にたまりやすくなっています。サーキュレーターや扇風機などで空気を循環させて、お部屋の温度ムラをなくしましょう。エアコンの冷房効率が上がります。
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