不動産投資ローンの借り換えは、慎重に検討する必要があります。
返済の残り期間は長い?短い?
残りの返済期間や自身の売却戦略を踏まえて考えましょう。金利差が小さくとも長い年月では大きな差が生まれるため、返済まで先が長いのであれば、少しでも有利な条件の金融機関を選択したほうがよい場合もあります。
以前より与信がプラスになったケースにおいては、当時より好条件で融資が受けられる可能性があります。
現在の金利は高い?低い?
固定金利が良いか変動金利が良いかは、そのときの社会情勢と個人の考え方によります。固定金利は金利が社会動向に左右されない安心感がある代わりに、変動金利よりも高めに設定されているのが通常です。
しかし変動金利で設定したものの、社会情勢の変化や日銀の政策次第では固定金利のほうが低金利になっている、という逆転現象もありえます。
固定金利の期間を経て変動金利に切り替わる金利タイプの契約の場合は、そのときの金利をしっかり確認しておきましょう。借り換えをして低金利のローンを組んだほうがお得になるパターンもあります。
借り換え後の返済額をシミュレーションする
実際に借り換え後の返済額をシミュレーションしてみると、借り換えをしたほうがよいのか判断できます。
保有する不動産とローン残高、金利差を元に具体的にシミュレーションをしてみましょう。インターネット上のシミュレーションが可能なサイトを参考にすることも可能ですが、金融機関にシミュレーションを出してもらうのが確実です。
小井手 美奈子 (コイデ ミナコ) (1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFP®)
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