「静かな愛情物語」 読売新聞掲載

リハビリ室の前で、その女性は夫の訓練の様子を静かに見つめていた。

軽く挨
拶する私に「長い人生、いい時だってあったんよ。あの人は、真面目で病気ひ
とつせずよく働いてくれた。

だから今度は私が頑張って支える番。なんたって
愛するハズバンドやからね。」と笑いかけてくれた。

気持ちがほっとするような優しくて力強い笑顔だった。これが「かほるママ」との出会い。以来、親しくなった。年は私の母と同じくらい。

気さくで温かな女性だ。私たちは毎日病院に通っている。

かほるママは夫、私は母の元へ付き添いに。お互い皆勤賞ものである。
「くたびれるねぇ。」とぼやくかほるママに「家で一日ゆっくりしたら」とい
うと「家にいたって気になるから、顔を見に来たほうが安心や。」と即答され
る。

病人の家族は皆同じようなもの。どうしても自分は二の次になる。

わかるから、それ以上言わない。もう金婚式は過ぎたというお二人にとって、病室で
のひとときは何より大切なのだ。

毎日穏やかでありますようにと祈り、この静かな愛情物語をそっと応援している。

関連記事

  1. [トムとジェリー85周年記念] ミニソフビのようにデザインされた最中「トムとジェリー モナカ チョコレート&チーズ味」の登場です

  2. 大阪は盛り上がってまっせ~

  3. 【やっぱりステーキ】平日のお昼が、もっと身近に、もっとお得に。「平日ランチキャンペーン」開催!

  4. 「おもてなし言語サポーター」を募集しています

  5. 北九州市では、2024年中の市内への転入者数が転出者数を上回り、60年ぶりに人口転入超過となりました!

  6. だいすき キャンディキャンディ!