「心配性の友人」

最近、久しぶりに心許せる友人ができた。うれしいことだ。年をとると好き嫌
いの癖もつき、信頼できる相手に出会うのは難しい。友人とは、母の入院先で
知り合った。彼女のお母さんの病室が近くで、顔をあわせるうちに親しくなっ
た。毎日、互いの生活環境や考え方、目標など、いろんな話をする。彼女はか
なりの心配性だ。
「母が職員さんに迷惑をかけていないか」といいつつ「私、これじゃ心労では
げるかも。」と次の心配を始める。介護のみに専念し、他に楽しみを見つけら
れないでいた私の今後もいろいろ心配してくれた。彼女のアドバイスのおかげ
で、私は10年以上にわたる介護体験を文章につづるという目標を見つけるこ
とができた。彼女の優しさ、思慮深さにいつも助けられている。愛すべき心配
性の友人に心から感謝している。

エッセイ②「心配性の友人」(読売新聞・私の日記から)

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