フレイルと限らなくても、最近身体が疲れやすかったり、筋力の低下を感じたりという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
体の調子を整えるためには、筋肉だけでなく、骨も元気に保つことが大切です。
バランスよく食べて、必要な栄養素が不足しないようにしましょう。
<骨の健康に関わる栄養素 と 多く含む食品>
・カルシウム 牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆製品
・ビタミン D 魚類、きのこ類 ※日光に当たることで人の体内でも合成される。
・ビタミン K 納豆、緑黄色野菜
今回は、きのこを食べることで「運動機能」がどのように変化するのかを調査しました。
◆試験期間:2021年4月14日~2021年6月15日(3か月)
◆被験者数:50~60代の女性 合計6名
◆試験方法:試験前後に10m歩行を行い、かかった時間を測定
◆食べたきのこの種類と量:エリンギまたはブナシメジ 1日合計約100g
検証結果
10m歩行にかかった時間の変化

きのこを3か月間摂取した前後で「10m歩行」を実施し、かかった時間の平均を比較したところ、きのこ摂取群では試験前後で差が見られなかったのに対し、コントロール群では4.3%低下するという結果になりました。
総評
きのこ摂取群においては数値の維持が見られましたが、きのこ非摂取群では数値が低下する傾向がみられ、きのこを摂取することが筋力の維持に役立った可能性が考えられます。
きのこには腸を整える食物繊維が豊富なため、腸内環境を整えることで栄養素の吸収が良くなることや、多大なミネラル含有量があり、ビタミン含有量ともに体調を整えることができるため、健康な身体づくりに寄与したと考えられます。また、きのこには骨や筋肉づくりに必要なビタミンDが含まれるため、骨や筋肉の維持にも寄与したかもしれません。
今回はきのこを摂取することで筋力維持の傾向がみられましたが、きのこの摂取と併用して定期的な運動習慣を取り入れることで、さらに筋力アップへの効果も期待できます。特に高齢の方になると「フレイル」の心配も生じ、筋力の維持は重要な課題になっていきますので、きのこ摂取をはじめとした食生活の見直し、加えて運動習慣の確立なども検討いただき、日々の健康づくりを行って頂ければと思います。
profile
池田 正典(いけだ まさのり)
群馬大学医学部 卒業 / 日本整形外科学会 所属
医療法人雨宮病院 副院長
当院 大腿骨頚部骨折センター 副センター長
出典 きのこラボ
フレイルの予防のためには筋肉だけでなく、骨も元気に保つことが大切です。バ
ランスよく食べて、必要な栄養素が不足しないようにしましょう。
<骨の健康に関わる栄養素 と 多く含む食品>
・カルシウム 牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆製品
・ビタミン D 魚類、きのこ類 ※日光に当たることで人の体内でも合成される。
・ビタミン K 納豆、緑黄色野菜
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