南あわじ市の挑戦!「フレイル外来」が変える、新しい介護予防のかたち
~元気なうちから地域とつながる仕組みづくり~
超高齢社会が進む中、「介護が必要になってから支援する」のではなく、元気なうちから健康づくりと地域とのつながりを支える新しい取り組みが兵庫県南あわじ市で始まっています。
その名も**「フレイル外来事業」**。
これは、従来の介護予防とは少し違う、新しい発想の健康づくりです。
フレイル外来とは?
フレイルとは、年齢とともに心身の機能が少しずつ低下し、「健康」と「要介護」の間にある状態をいいます。
この時期に適切な運動や栄養、社会参加を行うことで、元気な状態へ戻ることができると考えられています。
南あわじ市では、このフレイルに早い段階から気づき、支援につなげるために「フレイル外来」を開設しています。

南あわじ市の取り組みが注目される3つの理由
① 元気なうちから支援が始まる
一般的な介護予防は、「少し弱ってから」「要支援になってから」始まることが少なくありません。
しかし南あわじ市では、
- 健康診断
- かかりつけ医
- 行政窓口
- ケアマネジャー
- 地域サロン
- 通いの場
など、さまざまな入口から早期にフレイル外来につなげています。
つまり、「まだ元気だから大丈夫」と思っている方にもアプローチできる仕組みになっています。
② 「何をしたいか」を大切にする
フレイル外来では、
「どんな生活を送りたいですか?」
「何を続けたいですか?」
という本人の希望を大切にしています。
運動だけを勧めるのではなく、
- 運動
- 栄養
- お口の健康
- 社会参加
- 外出
- 趣味
などを組み合わせ、一人ひとりに合った健康づくりを提案しています。
③ 地域につなぐ仕組み
診察が終わって終わりではありません。
地域の
- 百歳体操
- サロン
- ボランティア
- 交流会
- 地域活動
などへつなげ、
「地域の中で役割を持ち続けること」
を目指しています。
男性の参加率が約50%
介護予防事業は女性の参加が多い傾向がありますが、
南あわじ市では
男性48.5%
という高い参加率となっています。
これは、これまで地域活動へ参加しにくかった男性にも届いていることを示しています。
受診した人の満足度も高い
アンケートでは
- 満足・大変満足 92.6%
- 健康状態への理解が深まった 92.5%
- フレイル予防の必要性を感じた 89.7%
さらに
- 運動を始めようと思った
- 食事に気を付けようと思った
- お口の健康を意識した
- 相談できる場所を知ろうと思った
など、行動変容にもつながっています。

おとなナビポケット編集部より
南あわじ市の取り組みを読んで感じたのは、
「介護予防」ではなく「まちづくり」になっているということです。
病院だけでもなく、
運動教室だけでもなく、
地域サロンだけでもない。
医療・行政・地域・住民が一つにつながることで、
「元気なうちから地域とつながる」
仕組みが出来上がっています。
これは、私たちが進める
「100歳まで元気なまちづくりプロジェクト」
とも共通する考え方です。
笑福が目指す地域モデル
一般社団法人フレイル予防サポート笑福でも、
- 音楽回想法
- 健康体操
- フレイル予防サポーター
- 思い出健康クラブ
- フレイル予防ツアー
- シニアライフ相談
- フレイル予防食サポーター
などを通じて、
「笑って・話して・歌って・動いて・つながる」
地域づくりを進めています。
フレイル予防は、運動だけではありません。
食事、会話、人との交流、地域とのつながり、そのすべてが健康寿命を延ばす大切な要素です。
南あわじ市の取り組みは、全国の自治体や地域団体にとっても参考になる素晴らしいモデルと言えるでしょう。
詳しくはこちら
南あわじ市のフレイル外来事業については、南あわじ市の公式情報をご覧ください。
- 南あわじ市公式サイト
- フレイル外来事業ニュースリリース
- フレイル外来事業チラシ
おとなナビポケットから
私たちも全国の優れたフレイル予防の取り組みを紹介しながら、「100歳まで元気なまちづくり」を応援していきます。
地域で行われている素敵な健康づくりの活動がありましたら、ぜひお知らせください。全国の皆さんと一緒に共有していきたいと思います。