親の事が心配になったら

離れて暮らしている親の顔を見るのはお盆とお正月だけ。

自分の親はいつまでも元気だと思いたいし、なんとなくそう考えてしまいがちだけど・・・やっぱり親は年を取ってくるものですよね。 

いつの間にこんなに年を取ったのかと急に色々なことが心配になったものの、どうしてよいのか皆目見当もつかないのが通常ですよね。
自分が家族を持つ年齢になると、当然親も高齢になっています。

実家に帰省した時にちょっとやってみませんか? この診断。

図4:栄養とからだの健康チェック3)

栄養とからだの健康チェック(総合チェックシート)(PDF:519.3KB)(新しいウインドウが開きます)

高齢になると感じる親の変化
「味覚の変化」
親が作る手料理を食べて気づく味付けの変化。
老化現象のひとつで、味覚が鈍くなり味の濃さがわかりにくくなることが原因です。特に「塩味」「甘味」の味覚低下が起こり、日常的に塩分の多い食事を続けてしまうことで高血圧の発症と重症化、脳卒中、心臓病、腎臓病、動脈硬化などのリスクが高まることが心配されます。
また味覚の衰えにより食欲自体が減退し、必要なカロリーが摂取できず、栄養不足から免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなるなどのリスクも高まります。

「目の病気」
近くが見えにくい「老眼」と、視界がぼやけたり光をまぶしく感じる「白内障」。

老眼は40代から始まる一般的な老化現象ですが、白内障も高齢による水晶体の濁りで起こる加齢性白内障が比較的多くの高齢者にみられる症状と言われています。
最近では、視野の中心が見えにくくなり、中心が暗い、物が小さくゆがんで見えるといった症状が出る「加齢黄斑変性症」と、高血圧の疾患を持つ人に多くみられる、網膜静脈が詰まる「網膜静脈閉塞症」が高齢者に増えている眼疾患です。
目の老化は自覚症状がない場合も多いので、目について話してみるのもお勧めです。

「会話の変化」
同じことを何度も繰り返したり、話したことを忘れていたり、ささいなことで怒りっぽくなるなど、「あれ?」と感じることがありませんか?
いわゆる「認知症」とまではいかなくても軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)認知症の前段階にあたる状態かもしれません。
ふとした会話の中で気になることがあれば、カメラ型の見守りサービスを使って普段の生活を見守る、脳トレや会話を増やすなど、進めてみてはいかがでしょうか?

「足の運びがおぼつかない」
筋力が弱ったり、関節に痛みがあると、当たり前だった階段の上り下りやつまづきに、はらはらします。
高齢者の寝たきりの原因でで多いのは筋力低下による転倒と、宅内では玄関の段差や階段で足をぶつけることなどによる骨折です。

また骨粗しょう症による骨折も70代80代で多いと言われています。
高齢者の骨折で多い部位は、足の付け根(大腿骨近位部骨折)、胸から腰にかけての背骨(椎体骨折)、手首(橈骨遠位端骨折)で、骨折からの長期入院で寝たきりになるリスクが高まることが心配されます。

打撲や転倒などをしていなくても骨折したり、さらに自覚なく骨折していることもあるため、見守りサービスを利用して日常的に様子を見守ることで、歩き方や立ち上がるときの動作の変化に、早期に気づくことができます。

「病気のこと」
高齢になると臓器の機能が低下するため、「心筋梗塞」「不整脈」「心不全」「動脈硬化」「虚血性心疾患」「脳梗塞」「認知症」「脳卒中」「糖尿病」「前立腺がん」「大腸がん」「肺がん」「肝臓がん」「膵臓がん」などのリスクが高くなると言われています。
また、立ち上がれなくなったり、突然歩行困難になるほか、加齢によるストレスも心配です。


高齢期を健康に過ごすには70代のうちから気を付けておくことが大切です。 また認知症などで意思の疎通が出来なくなってからでは、見守る側の家族も負担が大きいため、早い段階からのコミュニケーションが重要になります。

親世代はまだまだ元気だと思っているもで、食事などもあまり気を付けない、積極的に体を動かさない、ちょっと他人ごと感があるので子世代からの助言にへそを曲げてしまう事もあるとは思いますが
生活を気遣うことで、その後の人生に変化がある事は言うまでもありません

①適度な運動で体力づくりをする
②バランスの良い食事を心がける
③社会とのつながりを持つ


親の様子で気づくことがあったら、家族はまずコミュニケーションを増やすことから始めてみてみましょう。 おとなナビのフレイル予防サイトをぜひご紹介ください

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