介護サービスを利用するまでの流れ
介護保険のサービスを利用するには、いくつかの手続きを段階的に進める必要があります。
全体の流れは、次の6ステップです。
- 市区町村の窓口またはオンラインで要介護(要支援)認定を申請
- 認定調査・主治医による意見書作成
- 審査・判定
- 認定
- ケアプランの作成
- サービスの利用を開始
それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。
① 市区町村の窓口またはオンラインで要介護(要支援)認定を申請

介護保険制度のサービスを利用するには、まず住民票のある市区町村に対して、
要介護または要支援認定の申請を行います。
申請は、
- 利用者本人
- 家族
- 地域包括支援センターの職員
などが代理で行うことも可能です。
市区町村の窓口に直接出向く方法のほか、
マイナンバーカードを利用したオンライン申請に対応している自治体も増えています。
② 認定調査・主治医による意見書作成

申請が受理されると、認定調査の日程について連絡があります。
認定調査では、市区町村の職員や委託を受けた認定調査員が自宅などを訪問し、
- 心身の状態
- 日常生活の様子
- 家族の介護状況
などについて、本人や家族への聞き取りを行います。
あわせて、主治医による意見書の作成も必要です。
主治医がいない場合は、市区町村が指定する医師の診察を受け、その医師が意見書を作成します。
③ 審査・判定
認定調査と主治医意見書がそろうと、市区町村の
**「介護認定審査会」**による審査・判定が行われます。
介護認定審査会は、
医師・看護師・社会福祉士・介護支援専門員などの専門職で構成されており、
提出された資料をもとに、心身の状態や日常生活への影響を総合的に判断します。
④ 認定
審査・判定が終わると、市区町村から正式な認定結果が通知されます。
原則として、申請から30日以内に結果が届きます。
通知書には、
- 非該当(自立)
- 要支援1・2
- 要介護1~5
のいずれかが記載されており、
この認定区分によって、利用できるサービスや支給限度額が決まります。
⑤ ケアプランを作成

介護サービスを利用するためには、ケアプランの作成が必須です。
- 要支援の方:介護予防支援事業者
- 要介護の方:居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)
に相談します。
ケアプランとは、
支援の方針や目標、利用するサービス内容をまとめた計画書です。
ケアマネジャーが本人や家族の希望を丁寧に聞き取りながら作成し、
作成費用は全額介護保険でまかなわれるため、自己負担はありません。
⑥ サービスの利用を開始
ケアプランが完成し、利用するサービスや事業所が決まると、
いよいよ介護サービスの利用が始まります。
利用者や家族は、各サービス事業者と個別に契約を結びます。
利用開始後も、ケアマネジャーが定期的に状況を確認し、
必要に応じてケアプランの見直しを行います。
公的介護保険と民間介護保険の違い
介護保険には、市区町村が運営する公的介護保険と、
保険会社が提供する民間介護保険があります。
- 公的介護保険:サービスを現物で受ける仕組み
- 民間介護保険:現金給付が中心で使い道は自由
公的介護保険を基本とし、
不足する費用や将来の経済的リスクに備えるために
民間介護保険を組み合わせるという考え方もあります。
介護保険制度を知って、将来に備えよう
介護は、誰にとっても他人事ではありません。
制度をあらかじめ知っておくことで、
「いざというとき」に落ち着いて行動することができます。
不安や疑問がある場合は、
地域包括支援センターや市区町村の窓口に相談することが第一歩です。
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