「母の老い方観察記録」は著者が母親と暮す中で感じた“老い”について綴ったエッセイですが、その中の【元気で老いるための7か条】をご紹介します

当時92歳の母上が70代の娘と並んで笑っている表紙。私の母も95歳までとても元気でした。 人生100歳時代、母なきっと100まで生きるってと思っていたけど、突然もう会えなくなってしまって、以前読んだこの本の事を思い出しました。

昨年のゴールデンウイークには元気だったのに、お盆をすぎてすぐ逝ってしまった母でしたが、母はこの本が好きでした。この本の事を教えてくれたのも母でした。
この書のなかに「元気で老いるための7か条」っていうのがあります。  母の元気はこれが原点でした。 

ですから・・・今日は皆さんにもご紹介です!

【元気で老いるための7か条】

①なんでも自分でやる
元気で長生きの人の共通点は、人の手を借りずに、なんでも自分でやることだ。
年齢や老化のせいにして楽をしてはいけない。
年と共に体の機能は衰えるが、もし、いつまでも元気で長生きしたかったら、できないことを理由にゴロゴロしてテレビを見ているのではなく、やる気になることだ。
ひとり暮らしの人は、何でも自分でやる習慣が身についているのでボケる人が少ない。
甘えと楽が高齢者にとり大敵なのだ。
母親を老人ホームに入れて安心していたら、認知症になっていたという話はよく聞く。
それは、自分でやることがないからだ。
上げ膳据え膳は一見いいように思えるが、実は、老人の機能を低下させるだけだ。
高齢者には時間がたっぷりあるのだから、時間にとらわれずに作業ができる利点がある。
自分でやる、と心に決めて毎日を過ごしたら、筋力もつくし、頭もボケないので一石二鳥ではないだろうか。

私の母は独身の(笑)70過ぎた兄と2人暮らしでしたが、兄のご飯の心配をし、死ぬまで母親でした(笑)

②身なりをいつもきれいにする
どんな服を着ても自由だが、高齢になればなるほど、正直、見た目が汚くなる。
せめて服だけでもきれいな色のものを身に着け、デイサービスの部屋の印象を変えて欲しいと思う。
服装は自分が着るものではあるが、他人が見るものだということだ。
つまり、あなたの服装は景色の一部、環境の一部なのである。
その意識が大事だ。
地味な服装が好きな人もいるが、それは若いうちの話だ。
ぴちぴちした体には地味な色も素敵だが、老婆に枯葉色では廃人に見える。
最近、白髪を染めずにいるのがもてはやされているが、ごま塩の白髪は、汚く見えるのでお勧めできない。
ナチュラルでいいのは、手入れの行き届いた真っ白な髪の人か、めちゃくちゃおしゃれな人の場合のみ。

デイサービスに行って「奥さんその洋服素敵ね~」と言われるのがうれしくて私が実家に帰ったときは車いすでもお洋服を買いに行こうとする母でした(笑)

③狭い部屋できれいに暮らす
年寄りの部屋は臭い。
老人ホームにもよるが、建物に入ったとたんに独特の匂いがすることがある。
老人になると一種独特の匂いを発するようになるのは、仕方がないことだが、
せめて、自分の部屋だけは、きれいにして暮らしたい。
年を重ねるにしたがい、掃除がおっくうになりがちだが、
元気で生き切るには、いつも小ざっぱりした部屋にしておくことが必要だろう。
60代の一歩を70センチとすると、
90代の一歩は10センチと狭くなり、
移動に時間がかかるようになるので、部屋は狭い方が使いやすい。
掃除が苦手な人は、必要なものは押入れやクローゼットにしまい、
要らないものは捨てるといい。
家具は最低限にすれば、掃除も簡単でゴミのたまる場所も少なくなる。
モノを下に置くから汚くなるのだと、自分の経験から思う。
元気で最後まで楽しく生きるには、
最も多くの時間を過ごす、自分の部屋から清める必要があるだろう。

③は結局実践できず(笑)山ほどの洋服に囲まれてなくなりました。

④くよくよしない
若ければ未来があるので、くよくよしている時間はあるが、
65歳以上の人には後悔している時間はない。
いつ死んでもいいお年頃に突入しているというのに、
大事な時間をくよくよ過ごすのは時間の無駄だ。
いつまでも終わったことにくよくよしていると、
希望のバスが来たことがわからずに、見送ることになる。
65歳を過ぎたら、次のバスは来るかどうかわからないのだから、
気持ちをすっきりさせて、先に進む必要がある。
明日の楽しみだけを考えて暮らそう。
それが許されるわたしたち高齢者は、最高の年代にいるのだから。

わたしも65歳、他人ごとではないですね(笑)そうだ、明日の楽しみだけを考えて暮らそう。
それが許されるわたしたち高齢者は、最高の年代にいるのだから。 

⑤病気のことを忘れて暮らす
これはわたしの持論だが、
病気の予防や薬の知識に強くなるより、病気のことを忘れて生きる方が賢い。
元気でいたかったら、医療から離れることだと、わたしは信じていて実行している。
早期発見でがんが小さいうちに見つかってよかったと喜んでいる人には申し訳ないが、
65歳も過ぎれば、検査すれば誰だって、がんの10個や100個は見つかる。
なぜなら、わたしたちは朽ちていく過程にいるのだから。
そこを忘れてはいけない。
わたしの結論は、自分から病気を見つけないこと。
痛みに耐えられないとき、血を吐いたとき以外は、医者にかからないこと。
つまり、基本は何もしないこと。
90代で元気な人は薬を飲んでいない人が多い。
好きなものを食べ、飲み、愉快に暮せばおのずと元気で、
時が来たら、植物のように静かに枯れることができるのではないだろうか。

母が85歳をすぎたころガンが見つかったことがあります。そこで先生に言われた事が「このガンが悪さをして大変なことになるよりお母さんが天国に行くほうが早い確率が高いので、そっとしておいたら??} なるほど母はそれから一度心筋梗塞で入院し見事復活その後8年元気でした。 確かに、くよくよしたって仕方ない(笑)

⑥動物や自然を友とする
年をとるということは、人と会う回数が少なくなることだ。
戸建のひとり暮らしで、たまにスーパーに行くぐらいで、ほとんどの時間を家で過ごしている高齢者は多い。
伴侶を亡くして、引きこもり状態の男性は結構多いような気がする。
男性はあまり口をきかないので、デイサービスに行っても寂しそうだ。
この間も、「妻が死んで寂しい」と話す70代の男性がいたので、
再婚するのではなく、猫を飼いなさいとアドバイスしたが、聞いていたかどうかわからない。
最近は、かなり高齢の男性が小型犬を抱いて歩いている姿を見かけるようになった。
どっちが先かわからないような老犬だ。
でも、とても幸せそうだ。
犬なら文句を言わないし、財産を狙われることもない。
犬や猫をペットとか呼んで、自分より下の存在だと思っている人は考えを改めてほしい。

昨年、母と入れ替わるように65歳になる私のもとに保護猫がやってきました。一人娘も独立し夫婦2人で暮らす我が家に一匹の子猫がもたらしてくれた幸せは語りようもないほどです。むりやりに引きっとったような猫でしたが私たちにとって「まねきねこ」でした

⑦必要とされる人になる
権力にしがみつき独裁者になり問題を起こしているニュースが続く中で、さわやかな清涼水のような人が、大分在住のスーパーボランティア尾畠春夫さんではないだろうか。
65歳で魚屋を辞めてから、社会に恩返しをしようとボランティアを始めた尾畠さん。
御年78歳のスーパーボランティアの尾畠さんを見ていると、
リタイアしたその年齢の男性は何をしているのかと疑問を抱いた。
年金も退職金ももらった運のいいシニアたち。
人数的にはいっぱいいるはずなのに、社会のために何かやっている人はどのくらいいるのだろうか。
リタイアした男性は、図書館なんかに行ってないで、デモに行ってほしい。
老人党を立ち上げて欲しい。
家で趣味しているより、よっぽどいきいきした時間が過ごせる。
高齢者は時間があるのだから、みんなでアンパンマンになるのは、どうですか。
自分の子供や孫に遺産を遺すより、今、困っている人のために働くのはどうですか。
スーパーボランティアが、各地でたくさん出てきたら、高齢者が若者から尊敬され、素晴らしい日本が取り戻せるような気がする。

65歳以上の人には後悔している時間はない。
65歳を過ぎたら、次のバスは来るかどうかわからない。
65歳も過ぎれば、検査すれば誰だって、がんの10個や100個は見つかる。
65歳を過ぎれば、あとは死ぬだけなのだから、楽しく暮らさないと損だ。

考え方は人それぞれだから、これがすべて正しいとも思ってはいないのですが、人生の後半戦、楽しく生きていきましょうね!

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