大人のぬりえをレクに使う効果について

1. 脳の活性化

色を選ぶ → 組み合わせを考える → 塗る、という一連の作業で前頭葉・後頭葉・頭頂葉がバランスよく刺激されることで脳の活性化を促します。

下絵の形や境界を認識することで視覚認知力を鍛える季節行事や文化と連動
桜・紅葉・お正月などのモチーフで季節感を味わい、生活に変化をもたらします。

芸術鑑賞の入り口
日本画や名画を題材にすれば、美術や歴史の話題にも発展します。

今大河ドラマで話題の浮世絵に挑戦しても楽しめますね!


2. 手先・指先の運動

細かい線をはみ出さないように塗ることで**巧緻性(細かい動きの器用さ)**が向上

筆圧のコントロールや指の屈伸運動で関節の柔軟性維持に役立つ

微細運動の訓練
色鉛筆や筆ペンを使って線に沿って塗ることで、指先・手首の細かな動きを鍛え、ADL(日常生活動作)維持に役立つ。

関節可動域の維持
手や指をゆっくり動かすことで、リハビリ効果や硬直予防にも。


3. 集中力・持続力アップ

色塗りに没頭する時間はマインドフルネス効果があり、集中力を高める

①「1枚を仕上げる」という達成感がモチベーションになる

②塗る作業に没頭することで、不安や孤独感の軽減、気分の安定が得られる。

達成感と自己肯定感
完成した作品を他者に見せることで、「できた!」という喜びが生まれ、自己効力感が向上。


4. 感情の安定・ストレス軽減

単調な動作と色彩の効果でリラックス作用が生まれる

好きな色やパターンを選ぶことで自己表現欲求が満たされる


5. 回想法としての活用

認知機能の維持・向上

色選びによる脳刺激
色を選び、構図を考える過程で前頭葉や後頭葉が活性化。認知症予防や進行抑制に効果的です。

記憶の喚起
季節や風景、花や動物などの題材から、過去の経験や思い出が蘇り、回想法としても活用可能。

季節の花や昔の風景を題材にすると、思い出話や季節行事の記憶が引き出される

「この花、庭に咲いていたね」「この町並みは昔の…」と会話が生まれる


6. 交流・コミュニケーションの促進. 社会的交流の促進

共同制作での協力関係
大きな作品を数人で塗る活動は、協力・分担・励まし合いの機会になる。

作品を通じた会話のきっかけ
色の選び方や仕上がりについて話すことで、自然なコミュニケーションが生まれる。

色の選び方や作品を見せ合うことで、自然な会話や褒め合いが増える

グループで同じテーマを塗ると、完成品を比較して盛り上がる


💡 まとめ
大人のぬりえは「脳トレ」「作業療法」「回想法」の要素を同時に満たすレクリエーションです。
特に施設や地域サロンでは、季節感のある題材+完成作品の展示をセットにすると継続利用しやすくなります。



施設・教室での活用ポイント

塗りやすい線の太さとサイズを選び、視力や握力に配慮。

季節・行事と連動した題材で変化を持たせる。

完成作品の掲示や持ち帰りで達成感を強化。

BGMや会話テーマをセットにすると回想法効果UP。



ぬりえレク進行台本(約40〜60分)

時間進行内容スタッフの声かけ例・注意点
0〜5分導入・説明
・今日の題材(季節や行事など)を紹介
・見本や色サンプルを提示
「今日は○○の絵を塗ってみましょう。○○といえば、皆さんどんな思い出がありますか?」
5〜10分準備
・色鉛筆、ペン、ぬりえ用紙を配布
・握りやすい補助具が必要な方に対応
「この色鉛筆は握りやすいですよ。どれから塗ってみたいですか?」
10〜35分制作タイム
・個別に塗る(会話を挟む)
・必要に応じて色選びをサポート
「この葉っぱは何色にしますか?」
「昔はこの花、どこで見かけましたか?」
35〜50分交流・鑑賞
・完成品や途中経過をテーブルで共有
・感想を言い合う
「この色、とても季節らしくて素敵ですね!」
「この色の組み合わせ、思いつきませんでした!」
50〜60分まとめ・掲示
・作品を掲示板や壁に貼る
・持ち帰り用に袋詰め
「今日の作品は廊下に飾りますね。次回も季節のぬりえをやりましょう」

会話促進用質問集(季節・思い出・色彩をテーマに)

季節・行事に関する質問

この花(または風景)を見ると、どんな季節を思い出しますか?

○○の季節には、どこにお出かけしましたか?

季節の行事で一番好きだったものは?

色に関する質問

子どものころ、好きな色は何色でしたか?

この色を見ると、どんなものや場面を思い出しますか?

昔の服や着物はどんな色が多かったですか?

思い出を引き出す質問

学校や子どもの頃の絵の時間は好きでしたか?

家で絵を描いたり工作した思い出はありますか?

季節ごとの遊びやイベントで、特に印象に残っていることは?


活用アドバイス

季節感のある題材(桜・紅葉・花火・お正月など)を選ぶと会話が広がりやすいです。

見本を複数提示(リアルな色、自由な配色)して、選ぶ楽しさを作る。

BGMとしてご利用ください

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