百人一首をなぞりがき

※いんさつしてご利用ください
この和歌は『百人一首』にも収録されている、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)による有名な歌です。
原文:
あしびきの
山鳥の尾の
しだり尾の
長々し夜を
ひとりかも寝む
口語訳(現代語訳):
あの山鳥の長く垂れ下がった尾のように
長く感じるこの夜を、
私はただ一人で寝るのだろうか。
解説:
■ 語句の意味
- あしびきの:山にかかる枕詞(特に「山」につく)
- 山鳥(やまどり):山にすむ鳥(キジの一種)。つがいで暮らす習性がある
- しだり尾:垂れ下がった長い尾。山鳥の特徴的な尾
- 長々し夜:とても長く感じる夜
- かも寝む:「かも」は詠嘆、「寝む」は「寝るだろうか」という推量
テーマと心情
この歌は、寂しさ・孤独感・恋しさを詠んだものです。
特に「山鳥」はつがい(夫婦)で生きる象徴的な存在で、その尾を長い夜の比喩として使いながら、「自分はそのつがいすらいない、独りで長い夜を過ごさなければならない」という孤独な気持ちが込められています。
背景
柿本人麻呂は飛鳥時代の歌人で、万葉集にも多くの優れた歌を残しています。この歌は恋の歌ともされ、相手と一緒にいられない悲しみや、孤独な夜の感情を情景とともに詠むことで、多くの人の共感を呼んできました。