新国立劇場(東京都渋谷区)にワルツ王ヨハン・シュトラウスⅡ世が作曲した最高に素敵なオペレッタ「こうもり」が登場します。心躍る有名な序曲からシュトラウスの美しいワルツやポルカにのせてユーモアいっぱいの喜劇が繰り広げられます。クリムトの絵から飛び出したようなアール・デコ調の華やかな美術・衣裳も大きな見どころ。目に耳にウィーン洗練の美と洒落た風刺が続く『こうもり』は、まさに大人のためのエンターテインメントです。
シュトラウスの町ウィーンでは、年末年始の風物詩として『こうもり』が上演されます。2023年の年の瀬は、お待ち兼ねの楽しくてエレガントなオペレッタで、ご家族と、ご友人と、劇場ならではの豊かなひとときをお楽しみください。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/diefledermaus/
ウィーン気質の洒脱なユーモアいっぱいの最高のオペレッタ
『こうもり』2018年公演より 撮影:寺司正彦
ワルツ王シュトラウスⅡ世が作曲した、オペレッタの最高傑作『こうもり』。次々に繰り出される美しいワルツやポルカ、小粋な風刺やユーモアが観客の心を高揚させ、大団円を迎える頃には劇場全体が幸福な空気に包まれる、最高の音楽劇です。華やかさと笑いがいっぱいで、ウィーンの年末年始の風物詩としてもおなじみです。
『こうもり』には陽気で軽妙な応酬、素朴な愛があふれる一方で、人生の浮き沈みに対するほろ苦い哲学も込められ、その深みがいっそう観客の共感を呼びます。『こうもり』が作曲された当時のウィーンの町はウィーン万国博覧会に沸く一方で、コレラの流行と株の大暴落に見舞われていました。舞踏会で人々が唱和する「みな兄弟姉妹となろう」という共生のメッセージは、世界情勢に不安を覚える現在の観客の心にもひと際深く染みることでしょう。美しい音楽が満載で幸福感のあふれる『こうもり』は、オペラ初心者の方やご家族連れにもお薦めです。こうもり博士のいたずらを一緒に楽しみましょう!
まるでクリムトの世界!ウィーンの香気たっぷり、アール・デコ調の煌めく舞台美術・衣裳に注目
『こうもり』2018年公演より 撮影:寺司正彦
『こうもり』2018年公演より 撮影:寺司正彦
『こうもり』2018年公演より 撮影:寺司正彦
『こうもり』の演出はウィーン宮廷歌手の名テノール、ハインツ・ツェドニク。ツェドニクは2006年新国立劇場でのこの演出で演出家としてデビュー、翌年には本場ウィーン・フォルクスオーパー『こうもり』を演出しました。今でもフォルクスオーパーで上演されている『こうもり』はツェドニク演出です。ウィーン出身で『こうもり』の四役をレパートリーとする名テノール歌手ツェドニクは、ウィーン気質が身体の隅々まで沁み込んでいます。小粋でエレガント、洒脱な仕掛けがたくさん用意された正統的な演出は、『こうもり』の魅力を余すところなく伝えます。
ツェドニク演出の『こうもり』は、アール・デコ調の華やかな舞台美術・衣裳も大きな見どころ。舞台の縁を飾る市松模様、背景を優雅に彩る植物のモチーフなど、舞台はアール・デコ調に統一してデザインされ、照明の効果で刻々と表情を変えます。金色に輝く幾何学模様や、日本の美感を取り入れた優雅で官能的なラインの衣裳など、クリムトを彷彿させるデザインも盛りだくさんです。音楽ファンのみならず、美術ファンの心も捉えてやみません。
俊英指揮者パトリック・ハーンらフレッシュな顔ぶれが楽しみ!
上段左よりパトリック・ハーン(指揮)、ジョナサン・マクガヴァン、エレオノーレ・マルグエッレ、ヘンリー・ワディトン、下段左よりタマラ・グーラ、伊藤達人、トーマス・タツル、シェシュティン・アヴェモ
オーストリア出身でジャズピアノなど多才ぶりを発揮する若手指揮者パトリック・ハーンが新国立劇場初登場。アイゼンシュタインに温かな声と抜群の感性で評価されるマクガヴァン、ロザリンデにはウィーンで学びウィーン、ベルリン、ブリュッセルなどで活躍するソプラノのマルグエッレ、アデーレにスウェーデンの誇る歌姫シェシュティン・アヴェモとフレッシュなキャストが華やかに揃います。アルフレードには日本のトップテノールの一角に躍り出た伊藤達人が出演します。
『こうもり』ものがたり
ウィーン郊外。 アイゼンシュタインは顧問弁護士の不手際で禁固刑を受け大憤慨。 しかし、悪友ファルケに誘われ、妻ロザリンデには「刑務所へ出頭する」と偽り、変装してオルロフスキー公爵邸の夜会へ。 そこで仮面の美女を妻と気づかず口説く。 翌朝、刑務所に出頭したアイゼンシュタインは駆けつけた妻の浮気を疑うが、自分の浮気がばれて逆にやり込められる。 そこへ、この茶番劇の仕掛人ファルケが現れ、 「すべてはシャンパンのいたずら!」と大団円を迎える。
<新国立劇場『こうもり』ダイジェスト映像>
劇場を楽しみつくす!オペラパレスでの贅沢な時間~大人デビューはここで~
シャンパンやワインともに優雅なひとときを
オペラパレス ホワイエ
オペラパレス 夜景
開演前、幕間にはシャンパンをはじめとする様々なドリンク、レストラン「マエストロ」特製の軽食・スイーツを片手に美しい劇場空間で心華やぐひとときをどうぞ。
舞台芸術のための粋が尽くされた劇場空間で、あらゆる芸術の美が結晶したオペラを味わい、幕間には舞台の興奮とともにシャンパンやワインをゆっくりと楽しむ――
新国立劇場が提供する贅沢な時間は、一生忘れられない大切な体験となることでしょう。
【特別イベント開催】オペレッタの最高傑作『こうもり』とプレミアム日本酒を味わう。特別限定バックステージツアー付き!
オペレッタの最高傑作『こうもり』とプレミアム日本酒を味わうイベント
『こうもり』にあわせ日本酒の新しい魅力を楽しんでいただくイベントを開催いたします。開演前・幕間に日本酒のイベントをお楽しみいただき、終演後には本イベント限定の特別バックステージツアーも実施いたします。本イベントは日本語及び英語でサービスをご提供いたします。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/news/detail/6_026661.html
新国立劇場2023/2024シーズン オペレッタ『こうもり』
【公演日程】2023年12月6日(水)19:00/9日(土)14:00/10日(日)14:00/12日(火)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【スタッフ・出演】指揮:パトリック・ハーン/演出:ハインツ・ツェドニク/美術・衣裳:オラフ・ツォンベック/出演:ジョナサン・マクガヴァン、エレオノーレ・マルグエッレ、ヘンリー・ワディントン、タマラ・グーラ、伊藤達人、トーマス・タツル、シェシュティン・アヴェモ、青地英幸、ホルスト・ラムネク、伊藤 晴/合唱:新国立劇場合唱団/バレエ:東京シティ・バレエ団/管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
【チケット料金】 S:26,400円 ・ A:22,000円 ・ B:15,400円 ・ C:9,900円 ・ D:6,600円・ Z(当日のみ):1,650円
【チケットのお求め】新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィスhttps://nntt.pia.jp/
※WEBボックスオフィスで学生(5%)、ジュニア(20%)、高齢者(5%)割引チケットもお取り扱い中。
※新国立劇場当日券は、学生・生徒の方は50%割引となります(D席・Z席除く)。ボックスオフィス(窓口・電話)で取扱。
【アクセス】京王新線(都営新宿線乗入)初台駅中央口直結
公演およびチケットの詳細については、新国立劇場ウェブサイトをご覧ください。
公演情報WEBサイトhttps://www.nntt.jac.go.jp/opera/diefledermaus/
新国立劇場
新国立劇場について
新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。オペラ部門は2018年9月より世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
【お客様からのお問い合わせ先】
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)
新国立劇場 オペラパレス
新国立劇場 オペラパレス