皆さんは、年代別の資金計画を立てていますか?
たとえば、結婚、出産、子育て、マイホーム購入といったさまざまな節目でお金が必要になりますが、そういったライフイベントだけではなく、老後の資金もしっかりと貯めておくことが大切です。
しかし、自分なりに貯蓄をしているつもりでも、金融庁が「95歳まで生きるためには、夫婦で約2,000万円の金融資産の取り崩しが必要になる」といった試算を示したり、少子高齢化などの問題から年金受給年齢が引き上げになったりと、老後の生活に不安を抱いている方は多いのではないでしょうか。
安心して老後を迎えるためにはどのようなプランを描き、どのようなことに取り組むべきなのか、気になりますよね。
そこで今回、不動産投資サービスを展開している株式会社日本ワークス(https://www.nworks.co.jp/)は、全国60代の男女に「月の損益に関する調査」を実施しました。実際に60代が抱いている意識や後悔についてご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
調査概要:『月の損益』に関する調査
【調査期間】 2019年8月5日(月) ~ 2019年8月6日(火)
【調査方法】 インターネット調査
【調査人数】 1,110人
【調査対象】 全国60代の男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
- 現在の貯蓄額について聞いてみたところ、「100万円未満」と回答した方の割合が最も多いという結果に!「老後2,000万円問題」、あなたは大丈夫!?
まず、「現在の貯蓄額について教えてください」という質問をしたところ、『100万円未満(27.4%)』と回答した方の割合が最も多く、次いで『100万円~500万円未満(21.3%)』『3,000万円以上(10.2%)』と続きました。
次に、「現在の自宅と貯蓄以外の金融資産額を教えてください」と聞いてみたところ、『500万円未満(58.3%)』と回答した方の割合が最も多いという結果になりました。冒頭でも「老後2,000万円問題」をご紹介しましたが、今回調査した結果を見ると、8割近くの方の貯蓄額が2,000万円未満ということが判明しました。
金融資産額についても500万円未満という回答が最も多く、将来のために貯蓄をするのは難しいようですね。
次に、「現在の雇用形態を教えてください」と聞いてみたところ、以下のような結果になりました。
半数近くの方が『無職』と回答しました。
定年退職の年齢を60歳としている企業が多いといった背景があるのではないでしょうか。
しかし、最近では少子高齢化による労働力不足が問題視され、定年退職の年齢が徐々に引き上げられており、現在では70代の定年年齢についても議論されています。
また、生活費を工面する必要もあるので再雇用制度を利用する方も増えているようです。
- 年金受給額は「5万円未満」!?生活費の収益源とは…?
定年退職を迎えて気になるのが、「年金問題」ではないでしょうか。
老齢基礎年金は65歳からの需給が原則ですが、60歳~64歳でも繰り上げ需給が可能です。
そこでまず、ひと月あたりの生活費について聞いてみると、『15万円~30万円未満』と回答した方の割合が最も多いことが分かります。
一方で、「年金の受給額を教えてください」と聞いてみると、『5万円未満(42.1%)』と回答した方の割合が最も多く、次いで『5万円~10万円未満(20.3%)』『10万円~15万円未満(13.9%)』と続きました。
実際に掛かる生活費に対し、年金が不十分なのが分かります。その不足分をあらゆる方法で補う必要があるのです。
年金の財政計算は5年ごとに実施されており、少しずつ減額されている傾向にあります。
若い世代の中には、「今でもこんな状況なのに、自分たちの老後はどの程度の年金が受給されるんだろう…」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
年金に対して不安を抱えている方が気になるのが、「収益源」についてだと思います。
実際に、60代の方に「生活費の収益源について教えてください」と聞いてみたところ、『年金(66.9%)』や『給与(54.1%)』、『貯蓄(23.6%)』、『株式投資(9.3%)』といった意見が挙がりました。
貯蓄、金融資産が2,000万円以下の方や、受給される年金に不安を抱えている方が多い現在では、年金以外からの収益源が今後重要となるのではないでしょうか。
- 第2の人生をより豊かにするためには?60代の男女が思う、やっておけば良かったと思うこと、やっておいて良かったことを大公開!
「お金の余裕は心の余裕」と聞いたことがある方は多いと思います。
お金の有無は生活の質にも大きく影響するので、できる限り準備をしておきたいですよね。
「第2の人生でやりたいもの、既に叶えたものについて教えてください」と聞いてみたところ、『旅行(68.6%)』や『趣味に没頭(45.3%)』、『家族へのプレゼント(11.1%)』といったさまざまな意見が挙がりました。
上項のようなことを実現するためには、お金が必要になりますよね。
そのため、「本当はやりたいけど、お金が足りない!」「叶えたけど、その後の節約が大変だった…」という方も多いのではないでしょうか。
続いて、「今の生活に満足していますか?」という質問をしたところ、4割以上の方が『いいえ』と回答しました。
定年まで懸命に働かれ「ようやくセカンドライフ!」と夢を思い描かれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、想像していた第2の人生を送ることができていない事が明らかとなりました。
そこで、「満足するためにやっておけば良かったと思うこと、やっておいて良かったことを教えてください(複数回答可)」と聞いてみたところ、『貯蓄(70.0%)』『株式投資(16.8%)』『定期積立(14.1%)』といった意見が挙げられました。貯蓄だけでは補うことが難しいので、時間という資産をうまく利用することによって、リスクだけを軽減させることもできるため、早い段階から安定した投資をしておく必要があります。
- 退職金の使い道第1位は「貯蓄」!第2位はまさかの…!?
最後に、「退職金の使い道を教えてください(複数回答可)」という質問をしたところ、『貯蓄(38.2%)』と回答した方の割合が最も多い結果になりました。
しかし、次に多かったのは『退職金制度がない(33.8%)』という回答でした。
「退職金はもらえるもの」と思っている方が多いと思いますが、実際は退職金制度がない企業が意外と多いという実態があるようです。