【寒い季節に潜む危険】ヒートショックに注意しよう

暖房が効いた部屋から廊下に出たときに、寒さから「ブルッ」と震えた経験がある方は多いでしょう。このとき体内では、寒さに対応するために血管が収縮し血圧が上がります。また

寒さから暖かさい対応するには、血管が広がり血圧が下がります。生理的に起こることですが、温度差が大きい場合には、心臓や血管に大きな負荷がかかり、身体に影響を及ぼします。めまいや立ち眩みを覚えたら、それは「ヒートショック」の軽度な症状です。

特に、高齢者の方、高血圧、糖尿病、動脈硬化が基礎疾患にある方は注意が必要です。血管への負担が大きく、意識喪失や心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性が高いからです。また、健康に問題がない方も、飲酒後の入浴などからヒートショックを起こす危険性があります。

予防は、まず住宅内の温度差を小さくすること。リビングとトイレ、寝室と廊下、お風呂場と脱衣所のように、住宅には暖房が効いた暖かい空間と寒い空間があります。温度計を活用して住居内の温度差を把握する。寒冷を感じる脱衣所やトイレに暖房器具を設置する。また飲酒直後の入浴や熱い温度のお湯を避けるなどを心掛けてください。起床時に布団から出るとき、ちょっとした外出時にも、ヒートショックの危険が潜んでいます。厳冬の季節は、寒暖差があることを意識した行動が必要です。

◆テーマ

「冬に起こりやすい!ヒートショックに注意しよう」

◆解説者

中田孝明

株式会社Smart119 代表取締役

千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

◆監修協力

新井久美子(救急科専門医)

横山達郎(麻酔科/集中治療科専門医)

◆印刷用資料ダウンロードリンク

https://smart119.biz/manga/000675.html

◆ヒートショックとは?

「ヒートショック」は、急激な温度の変化で、血圧が上下に大きく変動することをきっかけとして起こる症状のことをいいます。入浴時に起こりやすい傾向です。寒い室内で服を脱ぐことで身体の表面温度が下がります。人間は寒さに対応するために血圧が上昇します。急上昇した血圧は、お風呂のお湯に浸かることで血管が拡がり、今度は血圧が急激に低下します。

◆ヒートショックに注意したい人

  • 高齢者
  • 高血圧、糖尿病、動脈硬化を患っている
  • 小さな子ども
  • 飲酒後にお風呂に入っている
  • 長時間浴槽に浸かっている

◆予防ポイント:住宅内の温度差を小さくすることが重要です

  1. 飲酒をしたときは入浴を控える
  2. 脱衣所や浴室で暖房器具を使用する
  3. 入浴は40度未満のぬるめのお湯に入る
  4. お風呂から出るときは、ゆっくりと
  5. 温度計などを活用し、湯温、部屋の温度、入浴時間など普段意識しにくい部分の見える化をする
  6. 入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう 

◆参考資料

・厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002rkou-att/2r9852000002rkv5.pdf

・消費者庁

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/

・日本医師会

https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/549.pdf

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https://smart119.biz/manga/

※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。

<株式会社Smart119について>

株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。

『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。

千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。

緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。

【株式会社Smart119概要】

会社名: 株式会社Smart119

住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階

設立: 2018年5月

代表者: 中田 孝明

事業内容: 

音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用

緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用

医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用

URL: https://smart119.biz

Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp

メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)

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