高齢ドライバーの約2割に、認知機能低下の疑い ~ADK「モビリティチーム」、高齢ドライバーの運転と認知機能の相関関係調査より~

株式会社ADKクリエイティブ・ワン(本社:東京都港区、代表取締役社長:森永賢治、以下「ADK」)の「モビリティチーム」は、毎年実施しているドライバーについての定点調査「EX-Drivers」で、日本認知症予防学会 認知症予防士/道路交通評論家 中村拓司氏監修のもと、高齢ドライバーへの認知機能チェックを実施し、認知機能の低下状況と高齢ドライバーの運転傾向や意識、所持している車の種類などを調査いたしました。【調査結果トピックス】
①  高齢ドライバーの約2割に、認知機能低下の疑い
②  高齢ドライバーで近々に免許返納を検討している人は、全体の5%
③  認知機能チェックで危険群/MCI(軽度認知障害)の疑いがある人ほど、ヒヤリハット(事故になりそうな経験)の内容が深刻
④  交通が不便なエリアの居住者ほど、免許返納に慎重
⑤  認知機能低下の疑いがある人ほど、長い年数同じ車・低年式の車に乗り続けている

【調査実施の背景】

(参考資料)総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」令和元年9月15日

(参考資料)総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」令和元年9月15日2019年、高齢ドライバーの交通事故は大きな社会問題となり、メディアでも多数報道されました。これを受けて、政府は2021年から段階的に、新車に衝突被害軽減ブレーキなどの装備を義務付ける新たな安全車両対策や、運転免許証の更新時に「運転技能検査」を行う新たな運転試験制度、サポカー限定免許の導入を検討など、高齢ドライバーによる交通事故防止の更なる強化を目指しています。今後も我が国の高齢化は進み、2025年には団塊の世代が75歳以上になります。免許保有率が高く、クルマとともに人生を歩んだこの世代および前後世代の運転傾向の把握と理解は、高齢ドライバーの存在がますます際立つこれからのクルマ社会に必要不可欠と考え、この度このような調査を実施しました。

またモビリティチームは、イノベーションや関連テクノロジーの活用による事業コンサルティングを行っているindigo株式会社(代表取締役社長 寺西藍子、https://indigobluemoon.com/)とも連携し、高齢ドライバーの安全運転およびMaaSの普及などをサポートすべく、今後も、認知機能と安全運転能力のスタディや、新しい道路交通技術などを開発するスタートアップ企業の関連テクノロジーの活用支援などにも取り組んでまいります。

【EX-Drivers2019調査概要】
調査目的:国内乗用車市場の最新の「需要構造」「カーライフ」「クルマ購買行動」等を把握。2019年は重要な社会課題である「高齢ドライバー」を考察テーマに加えて、有識者の協力のもと「認知機能チェック調査」を実施し、高齢ドライバーのカーライフ実態を考察

調査対象:全国の18歳以上のクルマ保有者及び未保有購入予定者
調査日時:2019年10月
有効回収:全体22,352s回収 、65歳以上高齢者2,689s回収
調査方法:インターネット調査

【認知機能チェック調査について】
自動車の運転は、

の連続で、それぞれ視力、聴力、認知力、判断力、反射神経、筋力などのさまざまな身体的能力を高度に必要とします。運転に慣れていない人や高齢者の事故が多いのは、「認知・判断・操作」のいずれかに支障が生じる頻度が高いことが原因だと考えられます。また、加齢に伴い運転に必要な能力は衰え、さらに認知機能の低下が加わると運転そのものに重大な影響を及ぼすこととなります。

今回の調査は運転時の身体機能や認知機能の低下、疾病の有無等に関する23個の設問にそれぞれ「はい」「いいえ」で回答してもらい、65歳以上の対象者2,689名のデータを得ました。

【調査結果トピックスの詳細内容】
EX-Drivers2019の車保有者21,192人における「65歳以上 高齢ドライバー」2,689人を認知機能チェック23項目から3つに分類し調査。

【トピックス①】
■高齢ドライバー中、危険群とMCI(軽度認知障害)の恐れがある人が2割以上出現

【トピックス②】
■高齢ドライバーで近々に免許返納を検討している人は全体の5% 

【トピックス③】
■危険群の約50%は「バック・車庫入れ時」「周囲にいるクルマ等が見えない」でヒヤリハットを経験。
「ハンドル操作」「ギア」「アクセルとブレーキ」「逆走」など重大なミスも出現。

【トピックス④】
◼️認知機能検査で「認知症のおそれがある(第一分類)」でも、医師から認知症だと診断されなければ運転し続けたい人が高齢ドライバー全体の15%
交通が不便なエリアの居住者ほど、免許返納に慎重。

【トピックス⑤】
■危険群、MCIの疑いがある人ほど、長い年数同じ車・「低年式」の車に乗り続けている

(その他調査結果)
■安全装備の装着は、危険群/MCIの疑いがある人でも全体の25%以下。
■高齢化するほど、運転に対する自信がある
■高齢ドライバーが運転をやめる年齢として意識するのは「実年齢プラス10歳」など

【ADK「モビリティチーム」とは】
ADKには業種・世代の主要テーマの専門知識と人的ネットワークを有する「カテゴリーチーム」があり、中でも自動車を含む“モビリティ”分野の知見を担う専門チーム。近年、社会課題となっている高齢ドライバー問題への取り組みを強化しています。

【監修】
中村拓司 氏
一般社団法人日本認知症予防学会会員/認知症予防専門士
高齢者の安全運転に関する各種提言や施策立案等を行いながら、「道路交通評論家」としてフジテレビ「とくダネ!」「グッディ!」「バイキング」、TBS「ひるおび!」等へ出演。新聞、雑誌、テレビ、ラジオの4媒体に加えWEB媒体等で評論活動や講演などを行っている。

関連記事

  1. 半数の女性が足のむくみに悩みあり むくみやすい女性の6割弱は猫背だった! ~ カラダのプロが教える「寝る前にできる!むくみにくい体のつくり方」 ~

  2. 【50~65歳の転職希望者必見!】「ベテラン人材におけるベンチャー企業の魅力とは?」Webセミナーを2/19(月)19時から開催

  3. 【北九州 初出店!】 2月22日(木) いよいよオープン!『 東京油組総本店 小倉組 』

  4. 親のことが心配になったら/スマートホームデバイス

  5. 赤ちゃんと連れての初めての家族旅行を安心して楽しめる提供する一棟貸しの宿。「古民家宿るうふ」にサウナ付きお子様のファーストトリップの宿【揺之家〈ゆらぎのいえ〉(千葉県富津市)】が新規開業!

  6. 2022年12月度 高額保険金お支払い事例「犬の脾臓腫瘍ほかに約60万円」:ペット保険「PS保険」調べ

  7. 介護保険適用の住宅改修はどんなことができる?

  8. 年末年始のおでかけは、ららぽーとEXPOCITYで開催の「全国うまいもの市」へ

  9. 熱帯夜に必見!睡眠時のエアコン電気代を検証“朝までつけっぱなし”の電気代は約23円!

  10. 元気なうちに入る老人ホームに、あってほしい設備1位は「天然温泉・露天風呂」

  11. 全国に「そよ風」ブランドで高齢者介護事業を展開する株式会社 SOYOKAZEは、2023 年 6 月 1 日、東京都練馬区に介護付きホーム「練馬谷原ケアパークそよ風を開設いたします。

  12. 2024年4月から義務化される「相続登記」の認知度は2割未満と判明 相続登記の義務化に関する認知度や、手続きの状況について調査結果を公開

カテゴリー

  1. 【新国立劇場】《プッチーニ没後100年の今こそ観たい『トスカ』!名…

  2. 【バイク好き235人に聞いた】バイクで走りたい都道府県ランキング!

  3. 人生100年時代、“オトナ世代”を元気に笑顔に!文化放送「オトナのホ…

  4. 空き家オーナー向け「パンフレット」を作成し、WEBサイトよりダウン…

  5. 2024年7月20-21日に人と自然が調和する営みを大切にする地域コミュ…

  1. “自称認知症”が急増中! 累計70万部の著者最新刊『脳…

  2. “おいしく”環境問題に取り組む、株式会社FARMER YOU(ファーマーユ…

  3. 認知症チェック 10 帰省時がチャンス! 

  4. 仏壇を処分する手順とポイント

  5. 父の家はゴミ屋敷!最悪の事態を招く前にすべき対策とは?

  1. 親の事が心配になってきたらまず読む 「介護施設の入居にあたって…

  2. 親のことが心配になったら  親が倒れた時どうする?今準備できる…