株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、 男性がナチュラルメイク(※)をした時に、自身が「大切にしたい印象」の調査で上位に挙がった「信頼できる」、「誠実な」などの印象が高まることを実証しました。この結果は20代と40~50代のいずれでも確認されており、特に40~50代はベースメイクのみでも大きく印象が高まる点が特徴です。最近では男性にもメイクのニーズが高まっており、これらの結果を、店頭での接客やメイクレッスンにて活用していきます。
(※)「身だしなみメイク」として当社独自開発のテクニックを用いたメイク。リキッドファンデーション、アイブロウ、無色のリップクリームを使用し、“メイク感”のない自然な仕上がりのメイクに仕上げている。
【ナチュラルメイクによる印象変化例】
近年、コロナ禍で自分を見つめなおす機会が増えたことでメンズメイクのニーズが拡大しており、身だしなみを整える目的でメイクを取り入れる男性は世代を問わず増えています。一方で、そのメイクによって他人に与える印象がどのように変わるのかについては十分に明らかにされていませんでした。そこで今回、男性の「大切にしたい印象」を年代別に調査し、ナチュラルメイクをすることが、どのような印象変化をもたらすのかを検証しました。調査にあたっては、世代によっても印象変化の程度に違いが出るのではないかという仮説から、Z世代と言われる
20代と、X世代と言われる40~50代の2つの世代に焦点を当てて検証しました。
- 「大切にしたい印象」調査
■対象者 : 10~60代の男性1,330名
■内容 : 設定した右記の20項目の印象ワード(形容詞)の中から自身が「大切にしたい印象」の上位3個を選択した。
■結果 : 20代の男性が大切にしたい印象の上位3つは「信頼できる」、「意欲的な」、「誠実な」であった。40~50代の男性が大切にしたい印象の上位3つは「信頼できる」、「誠実な」、「おだやかな」であった。
- ナチュラルメイクによる印象評価
■対象者 : 20代の男性(19名)、40~50代の男性(17名) 計36名
■評価者 : 男女128名
■内容 : 対象者の「素顔」、「ベースメイク(リキッドファンデーションのみ使用)」、「ナチュラルメイク(リキッドファンデーション、アイブロウ、無色のリップクリームを使用)」の状態をそれぞれ撮影した画像を評価者が目視し、設定した20項目の印象ワード(信頼できない⇔信頼できる、無気力な⇔意欲的な、などの形容詞対)を5段階で評価した。
■結果 : 20代の大切にしたい印象の上位の「信頼できる」、「意欲的な」、「誠実な」は、全てナチュラルメイクによって高まった。40~50代の大切にしたい印象の「信頼できる」、「誠実な」は、ナチュラルメイクによって高まったことに加え、ベースメイクのみでも大きく高まった。そのほか、特に印象が高まる項目としては、「清潔感のある」、「りりしい」印象(年代共通)、「自信のある」(20代)、「若々しい」印象(40~50代)、という結果になった。
今回、男性が大切にしたい印象の多くを、ナチュラルメイクによって高めることができることが分かりました。これらの結果を店頭接客にも取り入れ、男性への効果的なメイク提案を推進していきます。また、メイクに抵抗があるお客さまに対しても、ベースメイクのみでも自身の「大切にしたい印象」に近づけられるという結果から、肌をととのえることで印象を変えることができるという考え方をスキンケア提案にも活かすなど、今後もお客さまの多様なニーズに対応してまいります。
- 新たなお客さまづくり“3G”について
当社では、「VISION2026」の中で、グローバル(Global)・ジェンダー(Gender)・ジェネレーション(Generation)のそれぞれの頭文字をとった“3G”を、これからの新たな「お客さまづくり」の拡大領域とし、性別や年齢に捉われず、より幅広い人々をお客さまと捉え、1人でも多くのお客さまに寄り添いながら顧客の創造に取り組んでいます。このうちの「ジェンダー」については、近年増加する男性メイクのニーズに応えるため、その特有のテクニックなどを社内外に向け改めて発信し、店頭でも紹介できるようビューティコンサルタントの教育で取り入れています。なお、当社の直営店「Maison KOSÉ銀座」「Maison KOSÉ表参道」の店頭では、メンズメイクレッスンを継続して開催しており、2024年よりオンラインセミナーの開催も予定しています。