男性ホルモンに働きかける栄養素として有名な「亜鉛」。実は、女性にもとても大切な栄養素であることがわかってきました。
「亜鉛」の一日当たりの平均摂取推奨量は、成人男性で10㎎、成人女性で8㎎と少量です。簡単に摂れそうな量ですが、日本では亜鉛不足に陥る人が多く、先進国で唯一、10~30%の人が亜鉛欠乏症になっていると言われています。
亜鉛欠乏症になると、新陳代謝が滞り、酸素や免疫細胞、脳の働きが鈍くなり、さまざまな問題が生じやすくなります。
こんな症状はありませんか?
●肌荒れや湿疹、皮膚炎、口内炎などが起こりやすく、爪が割れやすい
●傷が治りにくい
●髪のコシがなくなり、抜け毛が増えた
●貧血を起こしやすい
●脂肪がつきやすくなった
●骨粗しょう症になった
●食べものの味がわからなくなった
●(子どもの場合)発育が悪く、身長が伸びていない
以上は亜鉛不足によって起こる症状です。
また、「疲れやすい」「眠れない」などの、ちょっとした体の不調の原因になったり、
血管が弱くなることで、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高くなったりします。
では、どうやって亜鉛不足を解消すればいいのでしょうか。
亜鉛を豊富に含む食材に、牡蠣や豚レバーなどがあります。
でも牡蠣も豚レバーも、なかなか毎日食べ続けることができませんし、苦手な方も多い食品です。
そこでおすすめなのが、ひと手間かけた「卵かけごはん」と「みそ汁」。
手軽なのでぜひチャレンジしてみてください!
【亜鉛チャージ健康法の基本メニュー】
①長生き卵かけごはん
<基本の白身ふわふわごはんの作り方>
1、卵の白身とごはんを用意する。一膳(ごはん150g)に対して卵1つ分の白身を用意する
2、白身をご飯にかける
3、ごはんと白身をよく混ぜる
4、「白身みふわふわごはん」の完成
「<長生き卵かけごはん」応用メニュー>
※納豆とネギの卵かけごはん(亜鉛2.5mg)
※焼き肉風牛そぼろの卵かけごはん(亜鉛3.7㎎)
②亜鉛チャージみそ汁
<材料 2人分>
水…400㎖、煮干し粉…小さじ2、日本酒…大さじ1
<作り方>
1、400㎖の水を鍋に入れ、火にかける前に煮干し粉小さじ2を加える
2、煮干し粉をよく混ぜてから火をつける
3、沸騰したらアクをていねいに丁寧に取る
4、火を弱めて日本酒を入れる
5、最後にひと煮立ちさせ、日本酒のアルコールを飛ばしたら完成
<「亜鉛チャージみそ汁」応用メニュー>
※さば缶とまいたけのみそ汁(亜鉛1.7㎎)
※野菜たっぷり具だくさんみそ汁(亜鉛1.2㎎)
亜鉛が含まれる食材を用いるだけでなく、亜鉛の吸収率をアップし、亜鉛以外の重要な栄養素も吸収できるレシピを紹介しているのが、『亜鉛チャージ健康法』です。
手軽に作ることができて食べやすく、お子さまから高齢者まで、幅広い世代の方におすすめです。
さらにこの本では、抗酸化力アップ、代謝アップ、免疫力アップ、肌・髪対策、ストレス対策、健康ダイエットなどの目的にあわせてレシピをご紹介しています。
ぜひ亜鉛チャージ生活、始めてみませんか?
◆書籍情報 書名:長生きの切り札!亜鉛チャージ健康法 著者:平澤精一 岸村康代 著 定価:本体1300円+税 発売日:2019年11月25日 判型:A5版 商品形態:単行本 ページ数:128 |